■キャラ本人の「呼ばれたくない」悩みも

 いわゆる「キラキラネーム」をつけられたキャラの中には、自分の名前が嫌で嫌でしょうがない人物もおり、作中で悩むシーンが描かれることも。

 赤坂アカ氏、横槍メンゴ氏による漫画『【推しの子】』の「星野 愛久愛海(ほしの あくあまりん)」もそうだ。

 主人公の雨宮吾郎は1話で殺害され、推しのアイドル・星野アイの息子・愛久愛海(アクアマリン)として転生する。

 彼は自分の名前にコンプレックスを抱いているため、普段はアクアと名乗っており、自分の名前に関して妹の瑠美衣(ルビー)の名前を「(自分に比べて)ややダメージの少ない名前」とし、「今からでも変えてほしい」というモノローグで語っている。

 また、高校吹奏楽部を舞台にした『響け!ユーフォニアム』のコントラバス担当「川島 緑輝(かわしま さふぁいあ)」も同様に本名で呼ばれることを嫌がっており、周囲には自身のことを「みどり」と呼んでもらっていた。

 最後に紹介したいのが2013年にアニメ化もされた高津カリノ氏による漫画『サーバント×サービス』の主人公。彼女はピカソ並の長い名前の持ち主だ。 

 それは、「山神ルーシー貴美子明江愛里史織倫弥由保知帆子彩乃冨美佳千歳早苗美紀子壱花由紀乃麗奈恵利亜衣多美子千景エミリア樹理亜志津江絵里那千紗夢佳夏希蘭々理恵子刹里智香子あずみ満里奈秀子千秋美咲直巳キャンベル未来由加雅子佐知子奈々睦美春香優奈縞子幸恵りん咲良柑那若菜葉月保奈実瑠璃美羽桃華ひまり希美双葉麻友々乃愛麻代」と、……判明しているのはここまでだが、本名はもっと長い可能性もある。

 彼女は自身の名前がコンプレックスで、この名前を受理した職員を探し出すために区役所に就いたという経歴がある。彼女の名前はあまりに長いため、アニメのクレジットなどでは「山神ルーシー(略)」と書かれているという、変わった名前が多いフィクションの世界でもなかなかお目にかかれないネーミングだろう。

 フィクションならではの「ありえない名前」は、やはり読者・視聴者にインパクトを与えるもの。今回の法改正を受けて、さらにフィクションならではの名付けが加速していくかもしれない。

  1. 1
  2. 2