「こんな人が出てたの…!?」歴代『スーパー戦隊』意外な面々が演じた「女性幹部」たち 報道キャスターにグラビアアイドル、レジェンド声優も…の画像
ホラン千秋  写真/ふたまん+編集部

 現在放送中の『スーパー戦隊』シリーズ50周年記念作品『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』では、ピンクの髪が印象的な敵の女性幹部・ブーケをタレントのまるぴさんが好演しており、話題を呼んでいる。

 キュートな見た目と苛烈な戦闘スタイルを併せ持つキャラクターを演じる一方、本人のインスタグラムではスタイリッシュな私服姿や鍛え抜かれた腹筋を披露しており、劇中とは異なる魅力でも注目を集めている。

 今回は、そんなまるぴさんのように、実際の姿とのギャップに驚かされた歴代『スーパー戦隊』シリーズの女性幹部たちに注目してみた。その魅力や意外性はどんなものだったのか、さっそく振り返っていこう。

※本記事には各作品の内容を含みます

■報道キャスターの過去は“闇の分離体”!?『魔法戦隊マジレンジャー』ホラン千秋

 2005年放送の『魔法戦隊マジレンジャー』で、地底冥府インフェルシアの女性幹部・妖幻密使バンキュリアの分離体「ナイ」を演じていたのが、のちにTBS系『Nスタ』でキャスターを務めるホラン千秋さんだ。

 ナイは黒と紫を基調としたゴシックパンク風の衣装に青い唇、吸血鬼のような牙を持つミステリアスな存在だ。相棒のメアとともに行動し「どうする、ナイ?」「やっちゃおっか!」という掛け合いから合体し、「バンキュリア」になる独特のスタイルも話題を呼んだ。

 ナイとメアは不死身の肉体に加え、死者を蘇らせる力まで持つ、まさにチート級の幹部コンビだった。マジレンジャーたちを翻弄し、最終回「伝説への帰還〜マージ・マジ・マジェンド〜」でも、その能力を使い重要な役割を果たすこととなる。

 実は、本作はホランさんのドラマデビュー作だ。当時はまだ16歳の高校生で、もともとは戦隊メンバーのオーディションを受けていたが、学業を優先するために途中で辞退。すると、今度は悪役として声がかかり、起用に至ったのだとか。

 その後、タレント業やバラエティ番組を経て、報道番組の顔としても活躍。愛嬌と知性を兼ね備えたキャスター像を築き上げたホランさんだが、そのキャリアに異色のヴィラン役があったとは驚きである。今となっては、知る人ぞ知る彼女のキャリアのひとつかもしれない。

■コスプレもお手の物! くノ一“風のシズカ”『轟轟戦隊ボウケンジャー』山崎真実

 2006年放送の『轟轟戦隊ボウケンジャー』に登場したのが、風を操るくノ一にして、闇の勢力ダークシャドウの女幹部・風のシズカ。演じたのは、当時グラビア界のトップランナーとして注目を集めていた山崎真実さんだ。

 風のシズカは、勝ち気でお調子者、少し抜けたところもあるイタズラ好きというキャラクター。どこか憎めない小悪魔的な魅力を放ち、敵でありながら親しみやすい存在として人気を集めた。

 ブルーを基調としたミニスカートのくノ一衣装が特徴の彼女だが、第3話「覇者の剣」での巫女姿を皮切りに、得意の変装をたびたび披露。なかでも、第38話「虹の反物」では、カウガール、チャイナドレス、スケバン、さらには特大の注射器を持ったナース……と、多彩なコスチュームに身を包む“コスプレ幹部”としても魅力を放った。

 演じる山崎さんは、171cmの高身長でグラビアアイドルとしての抜群のプロポーションを誇るだけでなく、4歳から続けた新体操では大阪代表として国体出場の経験も持つ。作中では、類いまれなる身体能力がアクション演技に存分に生かされていた。

 約20年にわたり第一線で活躍し、2024年にはグラビア卒業を発表した山崎さん。その長いキャリアのなかでも“風のシズカ”は、彼女のビジュアル、身体能力、表現力のすべてが凝縮されたまさに象徴的なキャラクターといえるだろう。

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