最新作『スパロボY』はどうなる? ヒュッケバインMk-IIにアルトアイゼンも…歴代『スパロボ』主人公機たちの「奇抜すぎる武装」の画像
「HG アルトアイゼン」(BANDAI SPIRITS) (C)SRWOG PROJECT

 2025年8月28日に発売が決定した『スパロボ』シリーズ最新作『スーパーロボット大戦Y』(バンダイナムコエンターテインメント)。その主人公は忍術を会得した特殊戦闘員たちであり、搭乗する機体も「機動忍鎧ルーンドラッヘ」と呼ばれる忍者をモチーフとした機体だ。

 武装も特殊なものが揃っていて、手裏剣「双龍牙」やクナイ「龍鱗」といった忍者特有のものを装備している。

 これまでの『スパロボ』シリーズにも、珍しい武器を用いて戦うオリジナル主人公機は存在する。そこで今回は、歴代『スパロボ』シリーズのなかでも、ひときわ目を引いた主人公機の「奇抜な武装」について振り返ってみたい。

※本記事には各作品の内容を含みます。

■遠隔操作可能な「有線式の投擲武器」

 2000年5月に発売された『スーパーロボット大戦α』(バンプレスト)のリアル系オリジナル主人公の搭乗機として登場したのが「ヒュッケバインMk-II」だ。

 この機体は、「チャクラム・シューター」という独特の武装を持つ。チャクラムとは金属製の円盤で、外側に刃が取りつけられた投擲武器。手に持って近接戦を行うことも可能だ。

 Mk-IIのチャクラムは有線式で左腕から発射され、敵に当たる前に仕込まれた刃を展開。「念動力」という特殊能力を持つパイロットなら、遠隔操作で軌道を変えることも可能だ。

 ヒュッケバインMk-IIは、エンジンの暴走事故で消失した「ヒュッケバイン」の改良・試作量産型。パイロットの念動力を増幅させる「T-LINKシステム」のような最新技術も一部導入されているが、機体の信頼性を重視して開発されている。

 なお、『スーパーロボット大戦α』のMk-IIのチャクラムは、移動後にも使用可能で射程の長さも優秀。連発することも可能だったので重宝した。

 そのため敵陣に突っこんで、リアル系の主人公機らしく敵の攻撃をかわしながら反撃で敵を削っていけるため、Mk-IIのチャクラムの改造は最優先事項だった。

■「クズ鉄」の名にふさわしい無骨な武装

 2002年3月に発売された『スーパーロボット大戦IMPACT』(バンプレスト)の主人公機「アルトアイゼン」も独特の武装を持つ機体だ。

 同機は「絶対的な火力をもって正面突破を可能にする」という、火力に特化したコンセプトで開発され、最新技術は用いられていないことから、「古い鉄」「クズ鉄」を意味するアルトアイゼンという不名誉な名前をつけられた。

 そんなアルトアイゼンを象徴するのが、回転弾倉を備えた巨大な杭打ち「リボルビング・ステーク」という武装である。

 金属製の巨大な杭とリボルバー式の回転弾倉が一体になっており、敵に突撃して右腕の杭を突き刺した状態で、弾倉の撃発によって追撃を行う。

 その豪快でダイナミックな攻撃アクションがアルトアイゼンにピッタリだったリボルビング・ステークだが、『スパロボIMPACT』のものは弾倉に装弾できるのが6発に限られていた点が難点だった。

■修理用工具を手にパワーでぶん殴る!

 2008年8月に発売された『スーパーロボット大戦Z』(バンダイナムコゲームス)の主人公機の1機「ガンレオン」。大型の修理用マシンながら、戦闘時は修理用工具を武器にして戦う。

 そのガンレオンの代表的な武装になるのが、機体本体よりもデカい超大型レンチ「ライアット・ジャレンチ」だ。

 そのライアット・ジャレンチを豪快に振りかぶってぶん殴り、さらに回転しながらレンチで敵を打ち上げると、空中で敵機を捕獲。そのままレンチごと地面に叩きつけるという、いかにもパワフルな攻撃を披露する。もはや修理工具ではなく、兵器と呼んだほうがしっくりくるほどの威力である。

 ちなみにガンレオンのパイロットの「ランド・トラビス」と「メール・ビーター」は、「さすらいの修理屋」を営んでおり、ガンレオンは商売道具であると同時に居住施設にもなる。パイロットにとって家にもなるガンレオンは、オリジナル主人公機のなかでも規格外だ。

 
 今回は『スパロボ』シリーズに登場したオリジナル主人公機のなかから、一風変わった武装を紹介してきた。2025年8月に発売となる最新作『スパロボY』のオリジナル主人公機は、どんな戦いを見せてくれるのか注目したい。

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