「木星帰りの男」パプテマス・シロッコの影も…!?『ジークアクス』第7話、あまりに強すぎた真のニュータイプ「シャリア・ブル」に浮上した“疑惑の数々”の画像
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』公式X(@G_GQuuuuuuX)のポストより

 『ガンダム』シリーズのテレビアニメ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』(日本テレビ系)の第7話「マチュのリベリオン」が5月20日に放送された。

 前話では人工的にニュータイプ能力を引き出された強化人間と思われる新キャラが登場。それに加えて、かつて『機動戦士Zガンダム』で猛威をふるったサイコ・ガンダムの登場も示唆され、その後の展開に注目が集まっていた。

※本記事には『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』第7話の内容を含みます。未視聴の方はご注意ください。

■真のニュータイプがみせた圧巻の戦闘能力

 第7話でサイド6にあるイズマ・コロニー内部に姿を現したのが、強化人間のドゥー・ムラサメが乗るサイコ・ガンダム。しかし突如、赤いガンダムによる小規模なゼクノヴァ(ミノフスキー粒子の相反転現象)が発生し、その影響でドゥーが正気を失い、サイコ・ガンダムのビーム砲による無差別攻撃を行う。

 さらにサイコ・ガンダムがジオンの高官「キシリア・ザビ」に迫ったとき、それまで傍観していたシャリア・ブルが、モビルアーマー(MA)「キケロガ」に搭乗して軍事介入。

 連邦から「灰色の幽霊」の異名で恐れられるシャリアのキケロガは、有線制御式メガ粒子砲によるオールレンジ攻撃によってゲーツ・キャパが乗るハンブラビを瞬殺する。

 さらにサイコ・ガンダムのパージした装甲がリフレクタービットのような役割を果たし、不規則な軌道で飛んできたビームもシャリアは難なく回避。パージした装甲を防御壁代わりに展開するサイコ・ガンダムに対し、シャリアは2門の有線式メガ粒子砲で突破口を開く。

 そして残りの2門をサイコ・ガンダムの至近距離まで近づけて、前後から挟み込むようなかたちでゼロ距離攻撃を敢行。Iフィールドバリアを持つサイコ・ガンダムの鉄壁の守りを、あっさり突破してみせた。

 その圧巻の戦いぶりは、目撃したエグザべ・オリベ少尉が「ひとりでMAVをやっているのか」と感嘆の声を漏らしたほどである。

 初代『機動戦士ガンダム』でのシャリア・ブルはMA「ブラウ・ブロ」に搭乗し、ほとんど実戦経験がなかった状況でアムロ・レイのガンダムと交戦。真のニュータイプとして覚醒しつつあったアムロのガンダムをオーバーロードさせるほど追い詰めながらも、結果的に敗れている。

 今回の『ジークアクス』での圧倒的な強さを見ると、もしも経験を積み重ねたシャリアがアムロと戦っていたら、結果はどうなっていたのかも気になってしまう。

■「ブラウ・ブロ」ではなく「キケロガ」だったワケは?

 『ジークアクス』におけるシャリアの愛機であるMA「キケロガ」の外観は、初代『ガンダム』で彼の乗機だった「ブラウ・ブロ」そっくりだった。

 しかし、劇場版のパンフレットによると『ジークアクス』のキケロガの全高は32m。初代『ガンダム』のブラウ・ブロが60mだったことを考えると、かなり小型化されている。

 そして今回の第7話でキケロガは単なるMAではなく、可変機構を有していたことが判明した。放送終了後に『ジークアクス』の公式サイトが公開した設定によると、「一年戦争後、内部に大幅な改修が行われ、戦術的多様性への対応を目的にMS形態への変形機構が搭載された」とのこと。

 もともと「キケロガ」とは、富野由悠季氏が初代『ガンダム』用のシノプシスを記した「トミノメモ」にて名前が明かされた本編未登場のモビルスーツだった。ビジュアルや武装など具体的な設定が用意されていなかっただけに、自由に設定しやすいことが「キケロガ」が選ばれた理由なのかも知れない。

 ちなみにキケロガの変形機構は独特で、本体の内部フレームのような部分が人型となって機体前部にせり出すような構造をしている。実は初代『ガンダム』のブラウ・ブロも中央モジュールだけで活動可能であり、その設定もしっかり活かされている印象も受けた。

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