■海賊王から受け継いだ最強の一撃!

 四皇・赤髪のシャンクスが、漫画で初めて放った名前つきの技が、「神避(かむさり)」だ。1079話にて、ユースタス・キッドが傘下を率いて挑んできた際、先制で放った強烈な攻撃である。

 その攻撃方法は、愛剣グリフォンに覇王色の覇気をまとわせて相手に向かって放つというシンプルなもの。海軍中将すら意識を保てなくなるレベルの覇王色をまとった一撃は強烈で、ユースタス・キッドとキラーの両名を船もろとも沈めたほどだ。

 もともと神避は、海賊王ゴール・D・ロジャーが使っていた技で、白ひげ海賊団にいた光月おでんに対して放ったのが初出である。

 屈指の強者であるおでんが巨木を何本も突き破りながら大きく吹き飛ばされたほどの威力だったが、笑いながら撃ったロジャーはある程度手加減しているようにもみえた。

 そして作者の尾田栄一郎氏によると、シャンクスの神避はロジャーの背中を見て覚えたそうで、他の船員は誰も習得できなかったという。


 悪魔の実の能力者による派手な戦闘ばかりに目が行きがちだが、シャンクスやガープのような無能力者でありながら圧倒的な技量をみせつける猛者もいる。ロジャーも能力者ではなかったとされていることから、もしかすると悪魔の実の能力者ではないことも何か意味があるのかもしれない。

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