『ONE PIECE』悪魔の実の能力じゃないのにすさまじい…“無能力者”が繰り出した「あまりにもヤバすぎる一撃」の画像
DVD「ONE PIECE Log Collection“KING”」(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 尾田栄一郎氏による海洋冒険ロマン漫画『ONE PIECE(ワンピース)』では、悪魔の実を口にした「能力者」と呼ばれる者たちの人知を超えたバトルが大きな魅力だ。

 だが、なかには悪魔の実の能力者ではないにもかかわらず、卓越した“覇気”の力や己の肉体のみで圧倒的な強さを誇る者もいる。

 無能力者でありながら、明らかに常人とは思えない技を披露した人物と、そのときの強烈な描写を振り返っていきたい。

※本記事には作品の内容を含みます。

■“海軍の英雄”の名は伊達じゃない!

 ロジャー、白ひげ、シキなど、伝説的な海賊たちが覇権を争った時代から海兵としてさまざまな伝説を残し、幾度となくロジャーとも渡り合った“海軍の英雄”ガープ。

 頂上戦争時の白ひげ海賊団幹部との戦闘など、ところどころで戦闘描写はあったものの、覇気を駆使する技を使う場面はめったに見られなかった。

 そんななかで、愛弟子のコビーが黒ひげ海賊団に拉致される事件が起き、ガープは部下を引き連れて海賊島「ハチノス」を急襲。その戦いの火ぶたを切って落としたのが、ガープの「拳骨衝突(ギャラクシーインパクト)」という大技だった。

 ばく大な覇気を拳にまとわせ、空中から地上に向け渾身のゲンコツを振り下ろす。やっていることは実にシンプルだが、問題はその威力と攻撃の及ぶ範囲が桁違いな点だ。

 直接拳が触れていないにもかかわらず、島内の町ひとつが壊滅するほどの破壊力で、まるで隕石でも降り注いだかのような被害をもたらした。

 覇気を扱える人物でも、無能力者のままこれほどの威力を発揮できるのは限られている。だが当のガープの感想は、「納得いかんのう…は~あ すっかり衰えた……!!!」である。逆に全盛期のガープだったら、どれほどの威力があったのか気になるところだ。

■四皇の幹部をぶった切った大技!

 麦わらの一味の戦闘員にして、副船長との呼び声も高いのがロロノア・ゾロ。独自の三刀流剣術を活用した多彩な攻撃を披露してきたが、なかでも圧倒的な攻撃力をみせたのが「閻王三刀龍(えんおうさんとうりゅう)」である。

 ワノ国編でゾロは、百獣海賊団の大看板にして、四皇カイドウの右腕キングと激突。その戦闘中、名刀閻魔に導かれるようなかたちで覇気を解放し、「閻王三刀流」の技を繰り出した。

 ゾロは遠方の巨大な岩を斬り裂くほどの「煉獄鬼斬り」や「厄港鳥(やっこうどり)」などを使用するが、キングを倒す決定打にはならず。

 互いに決着をつける技として、キングは巨大な炎をまとった「御守火龍皇(おおもりかりゅうどん)」を繰り出し、ゾロのほうは「閻王三刀龍 一百三情飛龍侍極(いっぴゃくさんじょうひりゅうじごく)」を発動。

 このゾロの大技はキングの体だけでなく、火炎の技、絡繰りの日本刀、黒い翼まで、まとめてぶった切る絶大な威力をみせた。

 それまで2年間の修行で身につけた、武装色の覇気をまとわせた攻撃を用いていたゾロだが、ワノ国編での鬼ヶ島決戦中には相手を気絶させるなど、覇王色の覇気の保有もほのめかされていた。

 閻王三刀龍は、斬撃に覇王色の覇気をまとわせたかのような描写もあり、これが正しければキングに対してあのすさまじい威力を発揮したのも納得がいく。

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