
鳥山明さんによる『ドラゴンボール』(集英社)は、累計発行部数2億6000万部を超える人気作品で、世界中に多くのファンがいる。
そんな『ドラゴンボール』では、数多くの戦いが繰り広げられ、主人公の孫悟空だけではなく仲間たちの戦いがさまざまな場面で見られるのも魅力のひとつだ。
そこで気になるのがそれぞれの戦績ではないだろうか。当然、主人公の悟空が一番戦っていて、勝っているのはわかる。しかし、他のキャラはどうなのだろう? そんな疑問から改めてZ戦士の戦績を比較してみると、いろいろなことが見えてきた。
なお、戦績については、そのキャラ同士の最終的な結末で出した。たとえば、ベジータVSザーボンのように1度敗北したが後に勝利というケースは、最終的に勝ったキャラの「1勝」としてカウントしている。
※本記事には作品の内容を含みます
■サイヤ人編以降の悟空とベジータの勝率はあまり変わらない
まず戦績を比較してみて気付いたのが、悟空とベジータの勝率にそれほど違いがないことだ。ベジータはサイヤ人編で初登場したので、そこからの戦績となってしまうが、悟空に負けず劣らずの戦いの数をこなしている。最前線で戦う姿勢はさすが戦闘民族のエリート戦士といったところだろう。
サイヤ人編以降の勝ちの数だけでいえばふたりとも7勝している。悟空は、ナッパ、リクーム、バータ、ジース、ギニュー、フリーザ、ヤコン相手に勝利、ベジータは、悟空、グルド、キュイ、ドドリア、ザーボン、人造人間19号、プイプイ相手に勝利である。こうして見ても分かる通り、戦った相手は雑魚キャラではなくそれなりの強さを持つキャラばかりだから、戦闘の内容も濃いものになっていた。
ふたりの共通点として挙げられるのが、一度負けても戦闘や修行を通じて短期間で強くなり、その相手に勝ってしまうことだ。ともに負けず嫌いかつ努力を怠らない性格で、お互いを意識して高め合うライバル同士だからこそ、勝利が同数なのかもしれない。
ちなみにベジータのヤジロベーとの戦いを勝利とすると、悟空よりも1勝多くなってしまうが、あれを戦いと呼べるのかは疑問である。
■チャオズは全編通して今まで一度も勝ったことがない
これは有名な話かもしれないが、餃子(チャオズ)はこれまでに一度も勝ったことがない。そもそも戦闘シーンが少ない上、第22回天下一武道会でのクリリン戦を皮切りに敗戦の連続だ。
クリリンには自慢の超能力を計算問題によって攻略され、第23回天下一武道会では桃白白に一瞬で気絶させられた。そして、極めつけがナッパと相殺覚悟で爆死だ。勝てない相手だと分かっていたので、自分にできる最大限のことをしようとした結果である。
チャオズはそれ以降は戦いに参加しなくなってしまう。明らかに他のキャラと実力差があり、超能力も一定以上の戦闘力を持つ相手に効かなかったので仕方がないといえる。