■フィッシャー・タイガーが救った元奴隷の正体は!?

 単行本第76巻のSBSでは、「タイヨウの海賊団」初代船長で、聖地マリージョアを単身襲撃して多くの奴隷を解放した魚人族「フィッシャー・タイガー」に関する重大な情報が判明した。

 タイガーは海賊として航海の途中、天竜人の元奴隷だった少女を村へと送り届ける仕事を頼まれたという。その元奴隷の少女こそ、現在革命軍にいる「コアラ」だと明かされたのだ。

 フィッシャー・タイガーによって奴隷から解放され、タイヨウの海賊団と接するうちに明るさを取り戻し、村へと送り届けられたコアラ。彼女が何を思って革命軍に参加し、「魚人空手師範代」を名乗っているのか、その背景ともいえる真実がSBSで明らかになったのである。

 尾田先生は、つらい目に遭いながらも前向きに生きようとするコアラと、伝え聞いた言葉だけで人間に対する憎悪を募らせ、復讐心に囚われていたホーディは「真逆の人生」と語り、「とても意味のあるキャラクターです」と締めくくっている。

 

 このようにSBSのコーナーでは、読者から寄せられた質問について尾田先生が面白おかしくはぐらかすこともあれば、本編にかかわる重大情報をポロッと明かすことも珍しくない。単行本を購入したら、真っ先にSBSをチェックするという熱心なファンも少なくないはずだ。

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