■名機の証!? 実は多いバリエーション機
宇宙世紀の正史からは姿を消したバーザムだが、実はさまざまなバリエーション機体が存在している。
2021年からサービスが開始されたスマートフォン用ゲーム『機動戦士ガンダムU.C. ENGAGE』には、バーザムに可変モビルアーマー「アッシマー」のパーツをドッキングさせたMS「ムーシカ」が登場。
ホビー雑誌企画「ガンダム・センチネル」に登場する「バーザム改」は、ガンダムMkーIIの簡易量産型である点を強調したデザインになっている。
さらに藤岡建機氏によるコミック『A.O.Z ReーBoot ガンダム・インレ ーくろうさぎのみた夢ー』(KADOKAWA)にも、火星を拠点にするジオン残党軍「レジオン」に鹵獲され、赤く塗られた「バーザム レジオン鹵獲仕様」が登場する。
アニメ『機動戦士Zガンダム』の劇中には、ほとんどバーザムの活躍シーンがないにもかかわらず、多くのバリエーション機が生まれた背景には、やはりガンプラ界の奇跡「バーザムショック」の影響が少なからずあるのかもしれない。
バーザムがひそかに人気を集めたのは、その個性的なビジュアルを筆頭に、開発経緯や劇中での扱いなど、さまざまな要因が重なったためだと考えられる。今後もさまざまな派生作品で、バーザムの出番があることに期待したいものだ。