『名探偵コナン』初期劇場版の定番だった? 射撃にジェット機の操縦まで…コナンが「ハワイで親父に教わった」超絶スキルの数々の画像
劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』 (C)2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 「ハワイで親父に教わった」。

 劇場版『名探偵コナン』で、工藤新一ことコナンが驚きのスキルを披露するたびに飛び出すこの決まり文句。世界的推理小説家である父・工藤優作から、ハワイの別荘に滞在中に教わったという設定だが、その内容は射撃や乗り物の操縦など、もはや探偵というよりスパイ顔負けの超技術ばかり。

 そんな無茶な展開を「親父の教育」でさらっと片づけてしまう大胆さは、初期劇場版ならではの名物として、今なおファンの間で語り継がれている。そんな“ハワイ仕込み”の驚きのスキルの数々を、あらためて振り返ってみよう。

 

※本記事には作品の内容を含みます

 

■狙ってお霞める驚異の正確性!「射撃スキル」

 初登場となったのは、劇場版第2作『名探偵コナン 14番目の標的』で披露された「射撃スキル」だ。

 物語のクライマックス、犯人に毛利蘭が人質として捕らえられた緊迫のシーン。コナンは現場にあった白鳥任三郎刑事の拳銃を拾い上げ、あえて蘭の足をかすめるように発砲。その場に倒れた蘭のおかげで犯人に隙が生まれ、無事、事件解決へとつながった。

 一歩間違えれば大惨事にもなりかねないこの大胆な行動に対し、事件後、白鳥刑事は「たまたま蘭さんの足をかすめたからよかったものの ひとつ間違ったら大変なことになってたんだよ」と苦言を呈す。

 「ごめんなさ〜い」と子どもぶって答えつつも、コナンはハワイでの射撃練習を思い出しながら「親父に教わってよく撃ってたなんて……言えねえよな」とバツの悪そうな表情でつぶやいたのだった。

 ちなみに、現実のハワイ州では銃の所持には厳しい規制があるが、合法的に運営されている射撃場での体験射撃は観光客でも可能とのこと。新一も、そんな場所で優作から実践的な射撃技術を叩き込まれていたのかもしれない。

■水上チェイスもお手の物! 「船舶の操縦」

 ハワイといえばやはり海。コナンがハワイで得たスキルは、水の上でも大活躍だ。

 まず登場するのは、第4作『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』での「ボートの操縦」。

 物語終盤、トロピカルランドのアトラクション内で犯人に追われたコナンと蘭は、ボートに飛び乗って逃走する。狭い水路を巧みに操縦する姿に「コナン君 いったいどこで操縦を?」と質問する蘭。それに対し、コナンは自信満々に「ハワイで親父に教わったんだ」と答えていた。

 さらに第9作『名探偵コナン 水平線上の陰謀』では、海上でのチェイスシーンでボートと水上バイクの操縦テクニックを次々と披露。

 少年探偵団を乗せたボートで犯人を追跡して見事に取り押さえたかと思えば、すぐさま水上バイクに乗り換えて真犯人のもとへ一直線。荒れる海をものともせず、プロ顔負けの操縦で事件解決に貢献した。

 ちなみに、ハワイでも一定の条件を満たせば船舶免許の取得は可能だ。もっとも、犯人との水上チェイスでそのスキルを発揮するような場面は、現実では遠慮したいものだが……。

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