東京ヤクルトスワローズのマスコット「つば九郎」がまさかの主演!愛されキャラと魅力が爆発…伝説の刑事ドラマ『つばめ刑事』を知っているかの画像
「つばめ刑事 DVD-BOX」(Happinet)

 2025年2月19日、東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターである「つば九郎」を支えたスタッフの永眠による活動休止が発表され、世間は深い悲しみに包まれた。

 つば九郎は、それまでプロ野球球団のシンボルという扱いでしかなかったマスコットキャラクターに“個性”を持たせ、スワローズファンはもちろん、他球団も含めたプロ野球ファンみんなから愛された存在だった。

 そして、つば九郎は、野球ファン以外からも認知される存在となった。グッズ展開やCM出演、雑誌の表紙を飾るなど、さまざまな活躍で多くの人々を楽しませてくれた。

 実は、そんなつば九郎が主演した抱腹絶倒のドラマ『つばめ刑事(デカ)』があることをご存知だろうか。

※本記事は作品の内容を含みます。

■鳥小屋署の「つばめ刑事」が事件を“つばっと”解決!

 『つばめ刑事』は、2019年にヤクルトスワローズ設立50周年&つば九郎デビュー25周年を記念して製作された、ドラマ史上初の球団マスコットを主演に迎えた刑事ドラマ。ひかりTVやdTVなどでWEBドラマとして配信された。

 名実ともに人気マスコットとなったつば九郎だが、毎年シーズンオフになると選手同様に契約更改を行っており、契約内容に納得のいかない表情を見せるのが風物詩。ドラマ『つばめ刑事』の物語も、そんな契約更改の瞬間から幕を開ける。

 つば九郎は、ヤクルト球団の超人気マスコットでありながら、たび重なる問題行動や炎上騒ぎにより、大幅な減俸を提示されてしまう。さらに「ヤクルト飲み放題」という、まさにメインの契約内容まで見直しとなってしまい、これに怒ったつば九郎は思わず球団幹部をビンタ! 即刻、クビを通告される。

 行き場を失ったつば九郎に手を差し伸べたのは、スワローズのホームグラウンドである神宮球場に設置された警察署「鳥小屋署」。最初は、自分が刑事になることに戸惑いを見せるつば九郎だったが、「つばめ刑事」として、神宮球場の平和を守ることを決意。数々の難事件を“つばっと”解決へと導くことになる。

■「あぶ刑事」のパロディ満載! お得意のフリップ芸も

 つば九郎お得意のフリップを使った毒舌セリフと演技力もさることながら、コメディセンスに長けたキャストとつば九郎の(フリップでの)かけあいが見どころ。

 選手のグローブが盗まれた事件の際には、つば九郎は捜査から鑑識までこなし、競馬新聞を熟読。しまいにはビールを数本飲み干しながらも事件解決に導くという型破りな捜査を披露した。

 全体的にゆる~くふんわりとした雰囲気が漂い、まるで運動会のリレー競技で身体に鞭を打ちながら走るお父さんのように、重たい体を揺らしながら走るつば九郎の姿が見られるなど、良質なコントのような寸劇が繰り広げられる。

 一方で昭和、平成、令和と3つの時代で愛される舘ひろし&柴田恭兵主演の名作刑事ドラマ『あぶない刑事』のオマージュも随所に散りばめられており、刑事ドラマファンの心までつかんでくる。つば九郎も同作の大ファンということもあり、『あぶ刑事』を意識したパフォーマンスを随所で披露。グラサンをかけ、名セリフの「関係ないね」が飛び出す場面は、もはや柴田恭兵そのもの……とまではいかないが、しっかり様になっていた。

 さらにはオープニングの演出、編集、タイトルロゴに関しても、確実に『あぶない刑事』をイメージして作られており、そのオマージュのクオリティはかなり高めである。

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