ブリッツ、ウイングガンダムゼロ、ダブルオークアンタ…もはや『ガンダム』とは思えない?異次元能力を持つ「驚異の機体」の画像
「1/144 ウイングガンダムゼロ」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

 『ガンダム』シリーズにおける「宇宙世紀」の世界観を、新たな視点から描くテレビアニメ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』。今年1月に公開となった特別編集版の映画がすでに大きな反響を呼び、4月8日から放送開始となるテレビアニメの放送を心待ちにしている人も多いのではないだろうか。

 初代『機動戦士ガンダム』で主人公アムロ・レイが搭乗したモビルスーツ(MS)「ガンダム」は、その性能の高さにアムロの卓越した操縦技術が合わさって、一年戦争時は「白い悪魔」と恐れられるほどの存在だった。

 しかし、のちの作品に登場するガンダムのなかには、技術力の向上というだけでは説明がつかないような、人智を超えるスペシャルな機能を備えたMSも登場する。

 これまでのテレビシリーズの作品に登場したガンダムたちのなかから、あまりにもすごすぎる能力を秘めた驚異の機体を振り返りたい。

※本記事は各作品の内容を含みます。

■宇宙の闇に“消える”最強の隠密機体

 まずは『機動戦士ガンダムSEED』に登場した「ブリッツガンダム」から紹介しよう。

 ザフト所属のニコル・アマルフィが搭乗したブリッツガンダムには、特殊粒子「ミラージュコロイド」を機体表面にまとわせることで実現した、光学迷彩技術「ミラージュコロイド・ステルス」システムが搭載されている。

 システムを展開すると、まるで風景に溶けるようにその姿が消え、目視で存在を捉えることがほぼ不可能となる。しかも視認できなくなるだけでなく、ミラージュコロイド粒子の特性によって各種レーダーによる検知もできなくなってしまうのだ。

 第6話「消えるガンダム」では、「ミラージュコロイド・ステルス」を展開したブリッツガンダムが地球連合軍の鉄壁の宇宙要塞・アルテミスに侵入。それがきっかけで、要塞が陥落に至るという大きな戦果を挙げていた。

 しかしながら、機体から発せられる音までは消すことができないため、歩行音がする地上での使用には不向きなほか、システム展開中は『SEED』でおなじみの特殊装甲技術「フェイズシフト装甲」の恩恵も得られない。圧倒的な迷彩能力を得る反面、防御面が脆弱になるというデメリットも存在した。

 とはいえ、命のやり取りが行われる戦場において「視認されない」「レーダーに映らない」というのは、圧倒的なアドバンテージになることは間違いない。

 ちなみに地球連合とプラントの間で締結された「ユニウス条約」では、「ミラージュコロイド技術の軍事利用」を禁じる条項まで含まれていたことからも、いかに脅威と思われていたかがうかがえる。

■パイロットに未来を見せて、多くの人の未来を奪いかねない魔のマシン

 続いて『新機動戦記ガンダムW』に登場した「ウイングガンダムゼロ」を紹介しよう。

 同作に登場する5機のガンダムの原点となったウイングガンダムゼロには「ゼロシステム」と呼ばれる操縦インターフェースが搭載されている。ゼロシステムは勝利のために取るべき行動を第一優先にして、超高度な戦況予測と分析を行う。そこで導き出された各行動における結果の予測をパイロットの脳に直接提示するというシステムだ。

 その高度な結果予測は、もはや未来予知も同然の域にまで達しており、目的達成のためなら人道に外れた手段も構わず提案する。

 加えて、パイロットの神経伝達物質の分泌量をコントロールすることで、実際に搭乗者にかかる身体的負荷を錯覚させることが可能で、常人には耐えられない挙動での機体制御を実現させるのも怖い。

 当然ながら、ゼロシステムが見せる膨大な情報量による精神的負荷は尋常ではない。強い精神力で自我を保ち続けなければ、パイロットは心身に異常をきたしたり、暴走したりすることで、歯止めの利かない殺戮マシンと化す危険性をはらんでいる。

 ウイングガンダムゼロは、こうしたピーキーすぎるシステムゆえに多くのパイロットのもとを転々とした珍しい機体であり、最終的には主人公のヒイロ・ユイがこのシステムを制御した。

 「未来を見る」といえば聞こえはいいが、正しく制御できなければ無関係な者の未来を平気で奪いかねないのが「ゼロシステム」の恐ろしいところである。

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