■逆かめはめ波からの頭突き
第22回天下一武道会での天津飯との決勝戦でも面白い決着があった。そのきっかけとなったのが、天津飯が放った気功砲による舞台の消滅だ。
舞台を吹き飛ばされてしまうと、舞空術の使えない悟空はそのまま落下して場外負けが確定してしまう。そこを狙ったうまい作戦だったが、悟空は諦めない。
落下する前に空中で自身の後ろにかめはめ波を放ち、その勢いを利用して天津飯に頭突きを食らわした。いかに天津飯でも空中では素早く動けなかったので、避けられずに直撃して気絶してしまう。
そのまま悟空と天津飯は地面へと落下していく……が、不運にも悟空は走っている車に直撃して天津飯より先に地面に落ちてしまった。
それによって優勝を逃すことになったが、内容としては勝っていただろう。この戦いで見せた悟空のトリッキーな攻撃はかなり面白かった。
■カエルで防御!?
最後に紹介したいのが、ギニューとの一戦だ。ギニューは悟空と戦った際、圧倒的な戦闘力の差を感じて悟空の体を奪おうと考える。
悟空はギニューの特殊な能力のことなど知らないので、無防備のまま「ボディチェンジ」を食らってしまい、体を入れ替えられた。
その後すぐにベジータと悟空と入れ替わったギニューが対決するが、ギニューは悟空の体の力を引き出すことができずにボコボコにされる。
そのため、今度はベジータの体と入れ替わろうとボディチェンジを放った。すると悟空はその機会を逃さず割って入り、元の体を取り戻すことに成功したのだ。
しかし、悟空の体はベジータによって散々傷つけられたので動けない……。その時、ギニューは再びベジータに向かってボディチェンジを放った。
まずいと思った悟空は、側にいたカエルをベジータの前に投げつけることで、ギニューとベジータの入れ替わりを避けるのに成功。ギニューはカエルになってしまう。
まさか、ギニューとの決着がカエルになって終わりになるとは、まったく予想できなかった。
悟空の戦いの決着は、お決まりの必殺技でおしまい……そんな展開ばかりではないからこそ、何度も見返したくなる。必死に知恵を絞って、諦めない気持ちが伝わってくるからこそ、熱い展開につながっているのではないだろうか。