■海軍本部の元帥にふさわしい「ヒトヒトの実モデル“大仏”」
海軍本部のトップである「元帥」の階級にいた智将「仏のセンゴク」が有する悪魔の実が「ヒトヒトの実 モデル“大仏”」だ。食べた者は巨大な大仏へと変身できるようになり、本人の異名が示す通り“仏”になれる。
変身すると体は黄金に輝き、十数メートルはあろうかという巨体になる。ほかの動物系ほど顔立ちが大きく変わるわけではないが、髪は仏像の「螺髪(らほつ)」のように変化するなど、現実世界に存在する大仏そのものの姿になるのが特徴だ。
頂上戦争で初変身した姿を見せているが、明確な戦闘シーンはほとんど存在しない。基本スタイルはその巨体を活かした近接戦闘だと思われ、変身形態になると手のひらから衝撃波を広範囲に打ち出せるようになる。
その威力は強烈で、マリンフォードに乗り込んできた黒ひげと、その幹部たちに衝撃波を叩きこみ、全員まとめてダメージを与えていた。その後も奪ったばかりのグラグラの実の能力を操る黒ひげと拮抗するなど、作中で最高峰の破壊力を持つ悪魔の実と張り合った場面が描かれている。
センゴク本人は、大海賊時代以前からガープと並んで名だたる海賊を討ち取ってきた経験があり、さらに「覇王色」も含めた3種類の覇気を高水準に扱えるであろうことから、元帥にふさわしい実力の持ち主であるのは間違いない。
現在は元帥の座をサカズキに譲り大目付となって一線を退いてはいるが、いつか「モデル“大仏”」の真価を発揮する日がくるのかもしれない。
かつては自然(ロギア)系の悪魔の実の能力が最強と思われていたが、ルフィの「ヒトヒトの実 幻獣種モデル“ニカ”」の存在が判明したこともあり、動物系幻獣種の強さと希少さが注目を集めるようになった。今のところ作中に登場した幻獣種は限られているので、今後さらに強力な悪魔の実が登場することにも期待したい。