■黒い三連星の斧専用機?
劇場版およびOVAの『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は、あくまでテレビアニメ『機動戦士ガンダム』とはパラレルの関係性だが、一年戦争初期のルウム戦役の詳細が映像化された貴重な作品でもある。
その中でジオン軍のガイア、オルテガ、マッシュで構成されたエース部隊「黒い三連星」は、黒と紫を基調にしたパーソナルカラーに塗られたザクIIのカスタム機「高機動型ザクII」で出撃。連邦軍の旗艦「アナンケ」を急襲すると見事なコンビネーションでこれを撃墜し、「レビル将軍」を捕虜にする大殊勲を挙げた。
なかでもド派手な攻撃を披露したのが、オルテガの乗るザクIIだ。オルテガ機が持つジャイアント・ヒートホークは通常の4倍もの大きさを誇り、ヒートホーク自体にブースターまで備えている。その推力を活かした強烈な一撃により、旗艦アナンケの艦橋部分は縦に斬り裂かれた。
このときの黒い三連星は完全な対艦装備で、さすがに対MS戦闘であの巨大すぎる斧が活かせるとは思えない。だがザクのヒートホーク史上、もっとも豪快かつ威力がありそうな一撃を繰り出していたので、ぜひ映像で確認して欲しい。
これまでガンダム作品の近接武器といえばビームサーベルの印象が強かったが、ザクが装備する「ヒートホーク」に魅力を感じるファンも多いはず。実際の破壊力はともかく、巨大なヒートホークを豪快に叩き込むシーンには、胸が熱くなるロマンが詰まっている。
4月から始まる新テレビアニメ『ジークアクス』では、どのようなアックス(斧)が活躍するシーンが描かれるのか、そちらにも注目したい。