『FF3』オニオンソードや『ライブ・ア・ライブ』妙子のパンチも…「使ってみたら強いじゃん!」往年のスクウェアRPG「名称が謎すぎた」超強力武器の画像
ファミコン用ソフト『ファイナルファンタジー3』(スクウェア・エニックス)© SQUARE ENIX(写真/ふたまん+編集部)

 RPGゲームにおいて、数々の強敵に立ち向かううえで欠かすことができないのが、主人公たちが手にする「武器」だろう。

 現実に存在するものから架空のものまで多種多様な武器が登場するのだが、なかにはその名前からは概要が掴みづらい、実に個性的なものも登場している。思わず見た目や威力を想像してしまう、謎多き名称の武器たちについて見ていこう。

※本記事には各作品の内容を含みます

■大器晩成の勇者にふさわしい圧倒的一振り…『FF3』オニオンソード

 1987年に初代作品が登場して以降、ナンバリング作品のみならず派生作品も登場しているスクウェア(現:スクウェア・エニックス)の『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズ。

 本作において、名前からは想像のつかない意外な効果を発揮した武器と言えば、『FF3』で初登場した「オニオンソード」だろう。

 直訳すれば“たまねぎの剣”となるこの武器。一見、そこまで強そうには思えないうえ、主人公らの初期ジョブである「たまねぎ剣士」専用な点でも、どこかネタ武器のように思えてしまう。

 しかし実はオニオンソードは『FF3』ではぶっちぎりの高性能を誇る、最強武器のひとつなのだ。

 まず、この剣を装備できる「たまねぎ剣士」、実はレベル80後半から急成長を遂げる大器晩成型で、最終的にはすべてのステータスがカンストしてしまう隠された強ジョブであった。

 そのうえ、オニオンソードは攻撃力200という屈指の高火力を誇るのみならず、なんと隠しパラメータとして追加攻撃力127が設定されており、「カエル」や「小人」などの状態異常になったとしても、その力を発揮することができるのである。

 入手自体は後半ダンジョンのレアモンスターから手に入れる必要があるため、なかなか困難。だが、その手間をもってしても、余りある高性能で手に入れたプレイヤーたちの度肝を抜いてしまった。

 ちなみにその見た目は、赤や黄色の鮮やかな刀身を持つ細身の剣として描かれることが多く、名を冠している「たまねぎ」の意匠は控えめだ。下手すればゲームバランスすら崩壊しかねない強さを秘めた、なんとも可愛らしい名前の一振りである。

■敵を斬ることのみを追求したシンプルな名前の一刀…『クロノ・トリガー』虹

 1995年、スーパーファミコン(SFC)用ソフトとしてスクウェア(現:スクウェア・エニックス)より発売された『クロノ・トリガー』は、主人公の少年が仲間とともにさまざまな時代、世界を渡り歩き、世界の滅亡を防ぐため奮闘していくRPG作品だ。

 主人公・クロノは刀を愛用しているが、なかでもその個性的な名前が目を引くのが、特殊イベントを経て入手できる「虹」である。

 その名前からは自然現象こそ連想できるものの、材質や威力、武器としての情報はなに一つ伝わってこない謎多き一刀だ。

 入手するためにはいくつかのマルチイベントをクリアする必要があり、途中、強敵と戦う場面もあることから入手難易度は高め。

 肝心の性能だが、攻撃力220という驚異の数値もさることながら、なんと70%もの「CT(クリティカル)率」を誇ることで、ほぼ常時、会心の一撃を相手に叩き込むことができる。

 SFC版では文句なしの最強武器であり、バンバン放たれるクリティカルヒットの音とともに、相手が薙ぎ倒されていく姿はまさに爽快のひと言。

 のちのDS版ではさらなる性能の一振りが追加され最強武器の座を明け渡すこととなるのだが、それでもその高い攻撃力は実に頼もしく、さまざまな戦闘でプレイヤーに力を貸してくれた。

 ドット絵を見る限り、見た目はシンプルな日本刀のようで、その名の通り「虹」に輝く刃を持つ、どこか幻想的な一振りを想像してしまう。

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