「え、そっちが主役なの!?」放送スタート後にビックリ…「主人公が読めなすぎた」人気アニメたちの画像
『ぼくらの』BD-BOXより (C)2007 鬼頭莫宏・小学館/ゴンゾ

 アニメ作品において、物語の中心となる主人公キャラたち。多くの作品で彼らは圧倒的な存在感を放っており、その一挙手一投足に常に注目が集まる。ゆえに視聴者、読者からの人気もおのずと高くなるものだ。

 その一方で、タイトルに名前が入っていたりキービジュアルで中心になっていたりと、見るからに主人公っぽい立ち振る舞いをしているキャラが、実は主人公ではなかったという作品もある。知らない人にとっては「そっちが主人公かよ!」と驚くようなアニメは珍しくない。

※本記事は各作品の核心部分の内容を含みます

■よく見ると物語の視点は全て主人公『涼宮ハルヒの憂鬱』

 たとえば、2000年代に爆発的ヒットを飛ばしたアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』もそのうちのひとつだろう。谷川流さんのライトノベルを原作とした同作は、タイトルにもなっている涼宮ハルヒの行動を中心に物語が展開していく。

 実は世界を変えるほどの力を持つハルヒは、ぶっ飛んだ性格も含めてどこから見ても主人公キャラだ。しかし、同作の主人公は、ハルヒが興味を持った一般高校生・キョンである。シリーズはすべてキョンの語りと視点で描かれており、内容を知らない人は驚くかもしれない。

 そもそもキョンは本名すら不明ではあるものの、ハルヒに選ばれた唯一の人間で、彼女と対等にやりあえるのも彼だけ。ヒロインのハルヒが目立ってはいるが、作品の鍵を握る最重要人物だ。当時、ファンの間では一般人に見せかけて実はキョンが異世界人なのではないかといった考察もあがっていたが、真相はいかに。

■主人公を越すおバカぶりでメインをゲット『天才バカボン』

 同じくタイトルからイメージされる主人公と違っていた例としては、赤塚不二夫さんの名作ギャグ漫画『天才バカボン』もそうだろう。バカボン一家のドタバタを描いた同作だが、「バカボン」は息子で、主人公はパパのほうだ。

 なぜバカボンが主人公ではないのか、その理由は赤塚不二夫公認サイト「これでいいのだ!!」で語られている。それによると、当初はバカボンを主人公に、おバカな兄と賢い弟・ハジメちゃん兄弟の物語をメインにする予定だったのだとか。

 しかし、バカボンを超えるパパのおバカぶりが読者から受けたことで出番が増えていき、いつの間にかパパが主人公となったそうだ。確かに作品を見ると、先導しておバカなことをしているのはパパのほうである。

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