もはやひみつ道具クラス…『ワンピース』現実にあったら絶対欲しい「便利すぎる悪魔の実」の画像
DVD「ONE PIECE Log Collection “SABAODY"」 (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 尾田栄一郎氏による大人気漫画『ONE PIECE』。作中において重要なアイテム「悪魔の実」は、食べるだけで常人を遥かに超える能力を獲得できる。‟海の秘宝”とも呼ばれるもので、超人(パラミシア)系、動物(ゾオン)系、自然(ロギア)系と3種類に大別される。

 長期連載にともない、主人公モンキー・D・ルフィをはじめ多数の能力者が確認されている中、「自分ならこの能力が欲しい」と想像をめぐらせる読者も大勢いることだろう。

 そこで今回は、現代にあったら絶対欲しい悪魔の実の能力と題して、「役立ちそうな実」を振り返ってみよう。

※本記事には作品の内容を含みます

■実質どこでもドア!? ドアドアの実

  まず、超人系悪魔の実「ドアドアの実」。その名の通り、触れた場所に「ドア」を作り出す能力を得られ、何の変哲もない壁、床などに自在にドアを形成できる。

 作中での能力者はCP9の一人、ブルーノである。極限にまで鍛え上げた身体から発揮される体術「六式」に加え、ドアドアの実の能力によって相手の体にまでドアを形成し、ルフィと対峙した際は顔面を回転ドアに変えて目を回させるという撹乱戦法を用いた。

 単純にドアを作り出せるというだけでも、現実で考えればいちいち回り道をしなくとも壁を隔てた先へすぐにたどり着け、閉じてしまえば元の壁に戻せるなど大変便利だろう。

 しかし、この能力の真骨頂は、「大気の壁」さえも対象としてドアを形成できる点にある。大気にドアを作り出した場合は、通常の空間から干渉不可能な異空間へと移動できる。

 作中ではこの能力を「空気開扉(エアドア)」としてたびたび使用しており、何もない空間からドアを作り出して奇襲したり、仲間たちを守るため一時避難させたりしている描写もあった。

 これを活用すれば、現実の一切に干渉されず自由に動き回り、出たい場所にドアを作って移動できる。それだけでなく、仲間を守ったときのように物を自由に出し入れできるとしたら、『ドラえもん』の「どこでもドア」と「四次元ポケット」じみた能力を得られることになる。

 超便利な空間移動能力に加えて物の収納にまで利用できるならば、それこそ現代人が喉から手が出るほど欲しい能力といえるだろう。

■医学さえ学べば医者いらず!?オペオペの実

 ルフィと同じ最悪の世代に名を連ねる海賊、トラファルガー・ローが有する超人系悪魔の実「オペオペの実」。ドーム状の空間「ROOM(ルーム)」を展開し、その中にいる人や物をすべて手術を行う医者のように自由に操れる。

 物体同士の入れ替えによる瞬間移動、自他を含めた対象物の切断、切断したもの同士の接合、さらに電気ショックに至るまで使用者の思い通りにできてしまう。

 オペオペの実は「手術」を特性とするゆえ、能力を最大限に発揮させるためには、やはり医学の知識が必要である。医者の息子であるローはこの点をクリアしており、作中ではこの幅広い能力を存分に活用。特に物体同士を入れ替える技「シャンブルズ」は、自身の移動や相手の攻撃回避、共闘時のとっておきにも使うなど多用していた。

 能力で切断した物は人間の部位であろうとも痛みなく分離させられ、医学的に用いれば問題のある部位を取り出して手術するという使い方もできる。

 さらに生物同士の人格を入れ替える「人格の移植手術」まで可能としており、どこで使っても混乱を招くのは必至だが、憧れている相手の体を乗っ取る……といった邪道なことも簡単にできてしまう。

 この悪魔の実は‟究極の悪魔の実”とも呼ばれるのだが、能力者の命と引き換えに、人に永遠の命を与える「不老手術」を行えるのがその由来。「不死」にはならないようだが、古来よりの人類の夢を叶えられるからこその“究極”なのだろう。

 医学知識さえあれば医者にかかる必要がないのはもちろん、超便利な瞬間移動や切断、接合といった能力を思いのままに使えるのだから、多くの人が欲しがるのもうなずける。

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