７年の歩みを経て、音楽原作キャラクターラッププロジェクト“ヒプノシスマイク －Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｒａｐ Ｂａｔｔｌｅ－“がついに映画化する。
本プロジェクトでシンジュク・ディビジョンの“麻天狼”（まてんろう）のメンバー・伊弉冉 一二三（いざなみ・ひふみ）を演じる木島隆一にインタビューを実施した。【第２回／全４回】
歌舞伎町のホストでありながら、実は極度の女性恐怖症という伊弉冉 一二三。彼はその女性恐怖症を克服する努力の結果、ジャケットを着て“ホストになる”ことで女性とも向き合えるようになり、性格が大きく異なるという、二面性を持つキャラクターだ。麻天狼のリーダー・神宮寺 寂雷（じんぐうじ・じゃくらい）とメンバーの観音坂 独歩（かんのんざか・どっぽ）のもとディビジョン・ラップバトルに挑む。
一二三というキャラクターを演じるにあたり、木島さんはどのようにアプローチしたのか。そして神宮寺 寂雷や観音坂 独歩とのコンビネーションをどのように感じているのか。それぞれのキャラクターを担当する声優・速水奨（神宮寺 寂雷役）と伊東健人（観音坂 独歩役）との交流についても語ってもらった。
――木島さんが演じている伊弉冉 一二三という人物にどんな魅力を感じていますか？ パフォーマンスするうえでは一二三と一心同体になる瞬間もあるのではないかと思いますが、木島さんと一二三の共通点はあるのでしょうか？
木島：このキャラクターを担当しはじめたころに、取材で「伊弉冉 一二三と僕自身の共通点はどこですか？」という質問をよく聞かれていたんです。そのときに……僕と一二三くんは女性恐怖症なところが近いと思う、と答えていたんですね。
でも、一二三くんの女性恐怖症のレベルは普通じゃなくて僕なんかじゃおいつかないくらいなんです。だから今思うと、僕は何を言っていたんだろうと思いますね（笑）。
そこであらためて彼のことを考えると……一二三くんは子猫ちゃんたち（※一二三はファンのことを子猫ちゃんと呼ぶ）を楽しませようという思いがすごく強いんですよね。彼はホストでもあるので、おもてなしの精神を持っているんですけど、ホストである以前に彼自身のパーソナルな部分で「人間が好き」なんだと思います。
男女垣根なく、誰の懐にも入り込むことができる。そういうところは、僕も憧れていて。だから、共通点があるというより、憧れがあるんです。一二三くんとともに演じていくことで、僕自身にも良い影響を与えてくれていて、僕もまわりの人々を楽しませようと思っています。
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