■エスパータイプの天敵!?
『ポケモン赤・緑』の最強タイプの一角であるエスパーの弱点は、ゴーストとむしタイプだった。しかしゴーストタイプの技はバグのためか、効果抜群どころか効果なしの判定がされており、実質はむしタイプだけがエスパーの弱点を突くことができた。
そこで筆者は、サファリゾーンで低確率で出会えるむしポケモン「ストライク」を捕まえて、エスパーキラーとすることを夢見ていた。しかし、いくらレベルを上げてもむしタイプの技を覚えず、わざマシンにもむしタイプのものが存在しないという有り様だった。
一応ストライク自体は強力なノーマルタイプの技「きりさく」を覚えたため、ストーリー上では戦えたが、対戦でははるかにすばやい「ペルシアン」が上位互換として立ちふさがった。
あとから分かったことだが、『ポケモン赤・緑』にはそもそもまともなむしタイプの技が存在しない。よってエスパータイプは実質弱点がないという待遇であり、この当時のタイプ間相性バランスの偏りが如実にあらわれていた。
今回は、『ポケモン赤・緑』時代に強いと思って育てたはずが、さまざまな理由によりどうにも弱かったポケモンたちを振り返った。
現代から考えると信じられないかもしれないが、そもそものタイプ間の格差があまりにも大きかったのだ。それでも大人気だったのがポケモンというゲームのすごいところだろう。