過小評価されてる? ミホークとの実力差は? 『ワンピース』現在のクロコダイルはどれほど強いのかの画像
DVD「ONE PIECE ワンピース 13thシーズン インペルダウン編 piece.6」(エイベックス・ピクチャーズ)

 『ONE PIECE(ワンピース)』のワノ国編で行われた鬼ヶ島戦のあとに、ルフィらを含む新たな四皇の顔ぶれが明らかになった。そのとき読者の度肝を抜いたのが、やはり「道化のバギー」の四皇入りだろう。

 その裏には、海軍に懸賞金をかける犯罪組織「クロスギルド」の存在があり、その最高幹部にいるのは元王下七武海の「サー・クロコダイル」と「ジュラキュール・ミホーク」の2名だ。

 バギーをスケープゴート役にして名ばかりのトップに据え、組織ではクロコダイルとミホークは対等の地位に並んで陰から操ることになる。しかし、両名にかけられた懸賞金の額、過去の実績を比べると、ミホークのほうが圧倒的に格上と感じる読者が多いことだろう。

 とはいえ、クロコダイルも侮れない超大物であることは間違いない。そこで現在のクロコダイルの実力を再確認してみよう。

※本記事には作品の内容を含みます。

■アラバスタ編でルフィに敗北したが、現在の戦力は?

 まず『ワンピース』の世界におけるひとつのバロメーターとして、海賊の強さを表す「懸賞金の額」があげられる。クロコダイルが七武海に加入する前の懸賞金額は8100万ベリーだった。それがクロスギルドを立ち上げる際には、アラバスタで起こした騒動などが加味されてか、19億6500万ベリーへと跳ね上がっていた。

 対してミホークの現在の懸賞金額は、35億9000万ベリーというとてつもない額になっている。初登場時点で、名実ともに「世界最強の剣士」と称される存在だっただけに、四皇並みの懸賞金がかけられたのだろう。

 だが、これはあくまで世界政府が決めた懸賞金額にすぎず、実力を正しく表しているとも限らない。この数字を見てクロコダイルが劣っていると断じるのは早計だろう。むしろ8100万ベリーから、いきなり19億6500万ベリーまで高騰したクロコダイルの評価も気になる。

 政府公認の七武海だった頃は懸賞金がなかったため、その間の悪行が加味された可能性はある。とくにアラバスタ編では、由緒正しきアラバスタ王国を手に入れる寸勢までいっており、そのとき編成した組織や巧妙な手口、関与した部下をまとめ上げたカリスマ性などが評価されたと思われる。

 加えてクロコダイルは、自然(ロギア)系の「スナスナの実」の能力者であり、「砂嵐」をはじめとした大規模攻撃も可能。本人が語った「悪魔の実の能力は使い方と訓練次第でいくらでも強い戦闘手段になる」というセリフから、悪魔の実の本質を知っているようにも感じられ、あれから月日の経った現在の強さは計り知れない。

 またルフィ戦では覇気を使う場面は見られなかったが、『VIVRECARD ~ONE PIECE図鑑』(集英社)にて、見聞色、武装色という2種類の覇気が扱えることが判明している。

 以上のような点から、クロコダイルはルフィに敗れたときとは比較にならない実力に成長している可能性もありそうだ。

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