
鳥山明さんによる『ドラゴンボール』(集英社)は、世界累計発行部数2億6000万部を超える人気作品だ。世代や国を超えて多くの人たちに今でも影響を与え続けている。
そんな『ドラゴンボール』には、不思議な能力やアイテムが数多く登場し、現実で使ってみたいと思うようなものばかりだ。その中でも特に気になるもののひとつが、仙豆ではないだろうか?
悟空たちは仙豆によって何度も命を救われてきた。もし現実にあったとしたら、事故に巻き込まれた時にはかなり重宝するだろう。しかし、仙豆を巡っての争いも起こりそうである……。
今回はそんな重要アイテム・仙豆について、作中でのエピソードも交えながら掘り下げていこう。
■意外と知らない仙豆の秘密
まず仙豆とは何か?ということを順を追って説明していきたい。仙豆はカリン塔でカリン様が栽培している不思議な豆である。カリン様の説明では、1粒食べるだけで10日は何も食べられずとも平気だと分かった。これだけでもすぐれモノだが、実はさらに別の効果もある。
それが肉体の回復にも使えるということだ。その驚くべき真価が発揮されたのが、天下一武道会での悟空とピッコロ(マジュニア)との激闘後の一幕である。悟空はピッコロの「口から気功波」によって右胸を貫かれて、穴が空くほどの重傷を負ってしまう。どう見ても大手術をしなければならないレベルだったが、仙豆を食べて一瞬で治っていた。
悟空がベジータに全身の骨を折られた後や悟飯がリクームの蹴りで首の骨を折られてしまった時も同様に仙豆を食べて全快している。そこからも仙豆には、どんな怪我でも治す効果があると分かる。しかし、悟空が心臓病になった時は治せなかったので、病気に対しては効果がないようだ。
それ以外にも、仙豆には睡眠不足の解消や古傷の回復はできないと思われる。ベジータはナメック星で仙豆を食べた後すぐに、寝ていないのを理由に熟睡していた。ヤムチャは仙豆を食べても頬にある古傷が消えない。
また仙豆は半分にしてもちゃんと効果があるようで、クリリンと悟飯が分けて食べても、体力を十分に回復していた。
そんな便利な仙豆は大量に栽培されないのも特徴的で、毎回悟空たちが所有する数は10粒にも満たない。そのため、いろんな人間に分け与えられてすぐに無くなってしまう……。
■え!?こんなキャラも仙豆を食べていたの?
基本的に仙豆を食べているキャラはメインキャラが多いが、サブキャラや敵キャラが食べる場面もある。
例えば、天下一武道会でビーデルがスポポビッチと対戦をした際、彼女は容赦なくボコボコにされた。本作で女性キャラがあそこまで追い詰められたのはこの場面が初めてだろう。歯まで折れているあたりかなり悲惨な状況……。
それを見た悟飯は仙豆をビーデルに食べさせようとした。ビーデルの父親であるミスター・サタンは仙豆の存在を知らないので、そんなものを食べている場合ではないと怒ったが、ビーデルは悟飯を信じて食べる。それによってビーデルは怪我も体力も回復して元通りになったので、誰もが安心したことだろう。
また、仙豆は味方のあいだで使うイメージが強いが、敵キャラに使われるケースもある。悟空は常にフェアな戦いがしたいので、自分だけ仙豆で回復するのを望まない。そのため、自分が回復した際には相手にも仙豆を渡す傾向があるようだ。
天下一武道会でのピッコロとの激闘後、動けなくなっていたピッコロを見ると、悟空は仙豆を渡して回復させた。そして、セルが悟飯と全力で勝負をする前にも仙豆を渡して食べさせている。仲間は毎回馬鹿なことをと焦ったり動揺したりしているが、それも当然の話だろう……。