自分を慕う部下も捨て駒…『BLEACH』の悪役にドン引きした戦慄シーン「ジャンプ作品」屈指の冷酷すぎる行動の画像
アニメ『BLEACH 千年血戦篇』(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsud・ぴえろ

 久保帯人氏による『BLEACH』(集英社)は、全世界シリーズ累計発行部数1億3000万部を超える人気作品である。連載終了後も多くのファンに支えられ、アニメ第4クールとなる『BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-』の放送も決定した。

 本作は、おしゃれな王道のバトル漫画というイメージがあるかもしれないが、意外にも残虐なシーンが多い。しかも救われない結末も多いので、見ていて驚かされることもしばしばだ。

 そこで今回は、本作に登場する悪役キャラのドン引き行動をいくつか紹介していこう。

■マッドサイエンティストのザエルアポロ

 作中でもかなり残虐と思えるのが、マッドサイエンティストの破面(アランカル)ザエルアポロ・グランツと涅マユリの戦闘シーンだ。マユリもまた最高峰の科学者であり、ザエルアポロに負けず劣らずぶっ飛んでいる。

 ふたりともプライドが高く、自分こそが優れた科学者だと思っているので、意地の張り合いのような戦いにもなる。しかし、いざ戦いを始めてみるとあらゆる面でマユリの方が勝っており、ザエルアポロは遅れをとってしまう。

 そんな中、ザエルアポロはマユリの部下・涅ネムを触手で巻き上げて人質にするが、マユリはそんなことは関係ないとばかりに卍解する。そして、「金色疋殺地蔵」にザエルアポロを食べさせることで勝利を確信した。

 だが、そこで終わるザエルアポロではない。ネムを縛り上げていた触手からネムの内臓に卵を産み付けると、彼女を養分にして自身を生まれ変わらせたのだ。

 このシーンでは、ネムの口から飛び出すザエルアポロや干からびたネムの姿に驚かされ、思わず震えてしまった。まさか、こんなグロテスクな形で復活をするなど予想ができなかったからだ……。

■命を玩具のように扱うユーハバッハ

 滅却師(クインシー)の始祖であり「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」の頂点に立つユーハバッハの戦慄シーンも紹介していこう。ユーハバッハは基本的に自分以外はどうでもいいと思っている唯我独尊キャラだ。

 そのため、死神も虚(ホロウ)も、おまけに同胞であるはずの滅却師相手ですら命を奪うのに何のためらいもない。特に死神と虚は敵対していたから、心底どうでもいいといった様子だ。

 それがよく分かるのが、黒崎一護のもとに破面のアズギアロ・イーバーンを送り込んだ後の対応の仕方である。イーバーンは一護の足止めを命じられており、その報告をするためにユーハバッハの前にひざまずいていた。

 それより少し遅れてやってきた破面のリューダース・フリーゲンは、イーバーンがひざまずいているのを馬鹿にして笑っていたところを、ユーハバッハによって腕を吹き飛ばされる。

 このとき、「私は 争いを好まんぞ」と話すユーハバッハはまるで虫けらでも見ているかのような顔をしていた。そして、リューダースに辛そうだから横になってもいいと勧めた上で、座らないなら脚はいらないだろうと脅してみせる。かける圧力が半端ではないから恐ろしすぎる。

 続けてリューダースが憶測で物を言うと、“お前は預言者か?”と呆れて殺してしまった。隣で見ていたイーバーンは生きた心地がしなかっただろう。

 その後、「お前には特に賞すべき点も罰すべき点も無い」と声をかけられたイーバーン。しかし、許されたのかと安心したのは束の間、役目は終わったとしてユーハバッハにあっさり始末されてしまった。あまりにも理不尽すぎる……。

 ここからもユーハバッハは、これまでのキャラにはない冷たさを感じ、何をするのか分からない怖さがあった。

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