■小五郎の愛情と男気が光るエピソード「妃弁護士ＳＯＳ」

　漫画第９３巻に収録されている「妃弁護士ＳＯＳ」では、小五郎の夫婦愛と男気が強く描かれている。物語は、妃英理弁護士が誘拐されるところから始まる。

　誘拐犯たちは、廃ビルで英理の“恥ずかしい動画”を撮影しようとたくらむが、英理は隙を突いて逃げ出し、メッセージアプリを使って蘭に助けを求める。一方で誘拐犯たちも英理になりすましたメッセージを送り、蘭たちを混乱させようとするが、コナン、小五郎、蘭は英理のメッセージのヒントをもとに監禁場所を突き止め、救出に向かった。

　コナンたちがたどり着いたとき、英理は誘拐犯にスタンガンで気絶させられそうになってしまう。しかし間一髪のところで小五郎が間に合い、英理の肩を抱きつつ誘拐犯の手首を締め上げていた。

　その際小五郎が放った「バーカ…英理の裸を…見ていいのは…この世で唯一…」「俺だけだ…」という言葉は、彼の英理への愛情と家族を守る強い意志を象徴する名台詞として、多くのファンの心に刻まれている。英理が場違いにも頬を染めてしまっているのも、無理のない話だ。

 

　その他にも、劇場版『名探偵コナン 水平線上の陰謀』ではコナンとは別の角度から事件の真犯人にたどり着くなど、実は眠らなくても小五郎の推理力は優れている。新作『名探偵コナン 隻眼の残像』でも小五郎のカッコいい姿が見れるのか、期待が高まるばかりだ。

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