■デュバルにキャンベンディッシュ…一味以外にもいる「ルフィが素になっちゃう相手」
ここまでは仲間に絞って見てきたが、ルフィが冷静にツッコんでしまう相手は一味以外にもいる。
誘拐を生業とするトビウオライダーズのヘッドであるデュバルもそのひとりだ。サンジの手配書に描かれた(サンジには全然似ていない)似顔絵にたまたまそっくりだったデュバルは、サンジ本人の“整形ショット”でハンサム顔(?)に変身する。
指名手配犯と間違えられなくなったデュバルはとてもポジティブになり、“元がバカだから”なんて悪口を言われても「………嫉妬?」と、返すほどたくましくなった。
何を言ってもピンピンしている彼に、ルフィは「なんか性格的に敵わねェ!!!」と相手にするのを諦めるのだ。諦めの悪いルフィが降参する珍しい一コマである。
また、「美しき海賊団」船長のキャベンディッシュも、ルフィをドン引きさせた男だ。キャベンディッシュはルフィを含む“最悪の世代”を強く恨んでいるのだが、その理由は「自分より目立っている」からだった。
自分が注目の的になるため“最悪の世代”は全員殺す、と叫ぶキャベンディッシュに、ルフィは「それは逆恨みって言うんだぞ…」と、タジタジに。このとき、ルフィが“ルーシー”に変装していてよかった。
初対面の相手を振り回しがちなルフィを逆に圧倒するキャラクターは、印象が強くなりやすい。出番こそ多くないが、この絡みのおかげもあり、デュバルやキャベンディッシュを覚えている人も多いのではないだろうか。
いつも陽気なルフィが思わず素になってツッコんでしまう相手を見てきた。信頼するあまり無茶ぶりしてルフィを困らせるナミや、テンションがイマイチ噛み合わないバギーなど、該当しそうなキャラはまだまだいる。
『ONE PIECE』の世界に広がる海は大きい。今回紹介してきたようにルフィがついツッコミ役に回ってしまうようなまだ見ぬ濃いキャラも、きっとまだまだ現れるだろう。