高野洸が目撃した「声優たちのスゴさ」

ーーたしかに口調はぶっきらぼうだけどしっかり者で、根底にある優しさが魅力的なキャラクターですね。物語でもキーパーソンとなる役どころですが、アフレコ現場はいかがでしたか?

高野 もう難しいことだらけです。声優のみなさんのスキルの高さや現場での姿勢にいろいろと衝撃を受けながら演じさせてもらいました。

ーー姿勢、というのはどんなことですか?

高野 事前の予習量がすごいんです。台本にびっしりとメモが書かれていてびっくりしました。僕もやってみようと思って事前に書き込んで収録に臨んでみたんですが、現場に行くと全然そのとおりにできないんです。みなさんは一発でOKだしていらっしゃって、その背景にあるとてつもない努力が見えて感動してしまいました。

ーープロフェッショナルの技に間近で触れ、刺激を受けたんですね。

高野 そうですね。この作品はコメディ部分とシリアス部分がありますが、コメディ部分はテンポが大事なんだ、ということを学びました。プロの方々はもうスッといけるんです。前日にどれくらい入れてきたんだろうと思うくらい、すんなり演じていらっしゃるんです。本当にすごいと思いました。

ーー原作の同名タイトルマンガは月刊「Gファンタジー」にて連載中で、コミックスも現時点で17巻まで刊行しています。

高野 原作は読みました。最初のころは1話完結でしたが、その後ストーリー性を帯びてきて、それぞれのキャラクターの性格や関係性が明らかになることで絆なども描かれてきて……。話が進むにつれてすごくおもしろくなっていっきに読み進めてしまいました。

ーーメインキャッチコピーは「ゆるく、熱く、ゲスく、騒がしく、そして涙誘う…!」とあり、コメディとシリアスがバランスよく共存していることがうかがえます。

高野 思い切った内容もあったり、とんでもないことに耐えたりするキャラクターがいて、おもしろく読ませていただきました。

高野洸 撮影/イシワタフミアキ
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