『鬼滅』継国縁壱に『るろうに剣心』比古清十郎も相当ヤバかった…!? 作者が扱いに困るほど強い「無敵の脇役キャラ」たちの画像
「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱」キービジュアル (C)和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱」製作委員会

 漫画やアニメなどの作品において、もっとも強いキャラクターといえばどのポジションの人物をイメージするだろうか。

 まず真っ先に主人公を思い浮かべるかもしれないが、作品によっては師匠や組織の祖といったポジションの人物が最強キャラとして君臨する作品も珍しくない。

 その強さたるや、主人公が苦戦に苦戦を重ねながら討ち果たすラスボスすら「瞬殺してしまうのでは?」と噂されるほどだ。

 そこで今回は本当にラスボスをも瞬殺できそうな圧倒的実力を持っていた驚異の脇役キャラたちを紹介しよう。

■作者公認のジョーカー的存在! 『るろうに剣心』比古清十郎

 和月伸宏氏による漫画作品『るろうに剣心』に登場する「比古清十郎」は、主人公の緋村剣心の師匠にあたる人物だ。

 当然のことながら、剣心同様に「飛天御剣流」を使い、十三代目の継承者として技と名前を受け継いでいる。比古清十郎とは本来、代々の継承者が襲名する名前だ。彼の本名は明らかではないものの、陶芸家「新津覚之進」(にいつかくのしん)を名乗って生活していた場面もある。

 自画自賛を絵にかいたようなナルシスト的な部分があり、弟子である剣心からも「性格は陰険でぶっきらぼうで人間嫌いで、俺の過去を知っているという点で斎藤より数倍タチが悪い」 と評されている。

 しかし、飛天御剣流の正統後継者としての実力は本物で、剣技は剣心すら「間違いなく最強…」と語っており、公式に「超人」扱いされるほどの存在だ。

 本来、体に相当な負荷のかかる飛天御剣流を十全に扱えるだけの恵まれた体格(189センチ、87キロ)を誇り、継承者に受け継がれる重さ40キロにも迫る白外套をまとっている。この外套に仕込まれたバネで本来の力を抑え込んだ状態でありながら、何日も全力で修行した剣心が挑んだ際も、ほんのわずかに服を裂かれる程度だった。

 比古清十郎が白外套を脱いだ……つまり本気を出したのは剣心への奥義伝授のために本気の「九頭龍閃」を放った時のみで、姿を見ただけで剣心が「死」を感じるほど。

 志々雄一派についても、「俺自身が出張れば一番てっとり早えんだが」 と語っていたが、これは決して大言壮語ではなく、おそらく十本刀の誰を相手にしても難なく倒したと思われる。

 作者である和月伸宏氏も主人公の剣心より強いことを認め、「トランプで言えばジョーカーのように扱いづらい」とコメントしていることからも、その規格外っぷりがうかがえるだろう。

■通りすがりのサラリーマンが最強!? 『ARMS』高槻巌

 皆川亮二氏の漫画『ARMS(アームズ)』に登場する「高槻巌」は、その見た目からは想像できないほどの実力を持つ人物として描かれている。

 主人公・高槻涼の育ての父であり、「なに、通りすがりのサラリーマンさ。単身赴任のね」のセリフでもおなじみの人物である。

 常にスーツに帽子姿で登場し、趣味はキャンプ。これだけならごく普通のサラリーマンだが、実は忍者の末裔である高槻家の当主で、アメリカの大統領ですら一目置くほどの凄腕の傭兵でもある。

 本作は、「ARMS」と呼ばれるナノマシンを活用した生物兵器による能力を駆使したバトルが繰り広げられるのだが、彼は完全に生身の人間である。

 それにもかかわらず、完全体ARMSの放つ本来は防御不能の技「空間の断裂」をさも当然のように避け、「ケーキを切り分けるには便利そうだな」 と余裕しゃくしゃくの態度を見せるなど、底の見えない存在である。

 また、かつて米国の諜報機関が総力を挙げて彼一人に挑むも、完全敗北を喫するなど、“静かなる狼(サイレントウルフ)”の異名に違わぬ存在であることは確かだ。

 幼少期から涼をキャンプに連れ出し、そこでサバイバル術や格闘術、野生生物の捕らえ方をはじめとした戦闘方法を叩き込んでいた。そんな彼もまた、たゆまぬ努力や研鑽の結果、現在の強さに至るまで研ぎ澄ましたと考えられる。

「人間は…ARMSには負けんさ!」 という彼のセリフからも分かる通り、超能力や人体改造に頼らず、純粋な人として極限まで力を追求したのが巌という男の凄さである。

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