12月4日、『ガンダム』シリーズ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の特報が公開された。美麗な戦闘描写と独特の世界観が目をひくなか、本作のタイトルを見た時多くの人が頭に「?」を浮かべてしまったであろう「GQuuuuuuX」という文字。
これは“ジークアクス”と読み、公開された映像でも本作のメイン機体として躍動する様子が見られ、ファンの間ではすでに機体に関するさまざまな考察がなされている。
キャッチーでかっこいい印象を受ける「GQuuuuuuX」という名前だが、本機のような個性的な名前は『ガンダム』界では珍しいものではなく、シリーズ初期のころから数々の難読機体が登場してきた。
そこで今回は、『ガンダム』シリーズにおいてその名を読めるだけでファンに一目置かれるかもしれない“難読機体”を振り返っていこう。
■難読機体入門…まずはギリシャ文字編
難読機体のなかでも初級に分類されるのは「Zガンダム」だろう。
単純に読めば“ゼットガンダム”だが、もちろんそう単純ではない。こちらは響きとして聞いたことがある人も多いかもしれないが、正解は「ゼータガンダム」である。アルファベットとしてZ(ゼット)と読むのではなく、ギリシャ文字としてZ(ゼータ)と読むのがポイントだ。
シリーズには類似する名前の「ZZガンダム」という機体も登場する。「Zガンダム」を踏まえて“ゼータゼータガンダム”と読むだけでも一歩前進だが、こちらは2つのZで「ダブルゼータガンダム」と読むのが正解だ。
『ガンダム』シリーズでは機体名にギリシャ文字が使われていたり、“ダブル〜”という機体がいくつか存在しているので、読み方を予想する際のヒントになることを覚えておくと良いだろう。
では、わずかに難易度を上げた「FA-ZZ」はなんと読むのだろうか?
すでに“エフエーダブルゼータ”ではないことだけ予想がついているだろう本機の読み方は、「フルアーマーダブルゼータ」と読む。
ロボットアニメにおいては武装や装甲を大幅に増加させた決戦装備としてたびたび「FA(フルアーマー)」という表現が用いられるのだが、要はたくさんの装備を積んだ「ZZ」ということである。
シリーズにおいて多くの“フルアーマー〜”という機体が登場するが、そのままカタカナで表記してくれることも多いので、少なくとも「FA」という表記を見た際に「フルアーマー」を連想できるだけでも十分だろう。
ただし「FA-ZZ」においては、「FAZZ(ファッツ)」と呼ばれる異なる機体が存在するため、ハイフンの有無には注意が必要だ。
■名前に込められた機体同士の粋な関係性
名前にギリシャ文字を用いた機体では、「νガンダム」という機体も存在している。
“ニューガンダム”と読む本機は、ご存じ初代『機動戦士ガンダム』の主人公であるアムロ・レイが劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』にて最後に搭乗した機体で、福岡県に物語本編とはデザインの異なる実物大の立像が展示されていることでも有名だ。
そんな「νガンダム」と関係性が深いのが、「Ξガンダム」という機体だ。
読み方は“クスィーガンダム”。ギリシャ文字の「ν」に続く文字が「Ξ」ということで、「νガンダム」の意思を継ぐ機体という意味が込められている。
由来を調べてみると、名前からほかの機体との関係性も知ることができるのも『ガンダム』の面白さの一つだ。とはいえ、映像作品で“クスィー”などの響きを聞いてその存在を知っていても、いざ文字で見た時に読めない……というのも“あるある”かもしれない。