ロボットアニメといえば洗練されたメカニックデザインや兵器同士の熱い戦いに加え、機体に乗り込むパイロットたちの個性豊かな姿も大きな見どころの一つだ。
彼らは卓越した操作技術やセンスによってロボットの力を最大限に引き出し戦っていくのだが、なかにはパイロット自身が人間離れした能力を有しており、思いがけない活躍を披露する場面もあるから面白い。
今回はロボットアニメに登場する、あまりに最強すぎた主人公キャラクターたちについて見ていこう。
■モビルスーツすら生身で相手に!? まさしく超人…『機動武闘伝Gガンダム』ドモン・カッシュ
1979年に初代アニメが放送され、以降、その凄まじい人気により新たな作品が生み出され続けている『ガンダム』シリーズ。
日本を代表するロボットアニメである本作において、主人公のパイロットが作中でとんでもない“強さ”を見せつけた作品といえば、1994年から放送された『機動武闘伝Gガンダム』だろう。
国家間で繰り広げられる「ガンダムファイト」をテーマに、国ごとにさまざまな特色を持つガンダム同士が激しいバトルを展開するという、これまでのシリーズとは一線を画すテイストの作品となっている。
そんな本作の主人公にして、ほかのシリーズ作品の面々とは比べ物にならない凄まじい戦闘力を有した人物こそ、ネオジャパン代表として戦うドモン・カッシュだ。
ガンダムファイトにおいて自身が身につけた“流派東方不敗”の技の数々を駆使し、各国の強豪たちと渡り合っていくドモンなのだが、注目すべきはその常軌を逸した身体能力。
生身の体でマシンガンの銃弾を受け止めるなんてことは朝飯前で、なんと刀一本でモビルスーツ数体を撃破してみせるなど、ガンダムに乗り込まずともほかの機体と互角以上に渡り合う異常な戦闘能力を発揮している。
その超人っぷりは留まるところを知らず、ガンダムファイト中とはいえ2000倍の重力をかけられるも堂々と耐え切ったり、師匠である“マスター・アジア”こと東方不敗とともに蹴りによって廃ビルを蹴り飛ばす……など、思わず「本当に人間なのか」と疑ってしまうようなとんでもない戦闘能力を披露している。
数々の個性的なパイロットが登場する『ガンダム』シリーズにおいて、間違いなく“最強”の男といえるのではないだろうか。
■決して抵抗を許さない“絶対遵守”の力…『コードギアス 反逆のルルーシュ』ルルーシュ・ランペルージ
ロボットアニメの主人公のなかには、自身の特殊能力を使って戦うキャラクターも登場する。2006年より放送された『コードギアス 反逆のルルーシュ』の主人公、ルルーシュ・ランペルージもそんな特殊な力を身につけたキャラクターの一人だ。
ルルーシュは黒髪と紫の瞳を持つ容姿端麗な青年で、その才覚で祖国である“神聖ブリタニア帝国”への反逆を企てていく。
自身も“ナイトメアフレーム”と呼ばれる機動兵器に乗り込み戦いに赴くルルーシュなのだが、彼の最大の特徴といえばその身に宿した特殊能力・“ギアス”だろう。通称・“王の力”とも呼ばれる能力だが、多くの場合、他者の精神に干渉し影響を及ぼすことができる。
なかでもルルーシュのギアスは“絶対遵守のギアス”と呼ばれており、自身の目を見た者に命令を下すことで、それをそのまま実行させることができる恐ろしいものだ。
同じ相手には一度しか使えない、一度下した命令は取り消せないなど、いくつかの制約はあるものの、それを踏まえても非常に強力な能力であることは言うまでもない。
作中、ルルーシュはこの能力をたびたび活用し窮地を切り抜けており、襲撃者などに対しては「貴様たちは死ね!」と命ずることで、自身の手を汚すことなく自害させてしまう。
数々のロボットアニメのパイロットが登場しているが、彼が持つ“絶対遵守”の力に太刀打ちできる存在は多くはないだろう。