12月4日は「ティターンズの結成日」ガンダムMk-IIからバウンド・ドックまで…ガンダム史にその名を刻んだ「MS最多乗り換え男」ジェリド・メサの数奇な運命の画像
DVD「機動戦士Zガンダム Volume.8」(バンダイナムコフィルムワークス) (C)創通・サンライズ

 アニメ『機動戦士Zガンダム』において、主人公「カミーユ・ビダン」が所属する組織「エゥーゴ」の敵対組織「ティターンズ」は、宇宙世紀0083年12月4日に結成された。

機動戦士ガンダム』の舞台となった一年戦争の終結から、ほぼ3年後のことである。「ティターンズ」はジオン軍の残党狩りを主任務としており、そのほとんどが地球出身のエリート隊員のみで構成された特務部隊だ。

『Zガンダム』の第1話から登場し、カミーユが戦いに身を投じる原因を作った「ジェリド・メサ」も、ティターンズを代表する精鋭パイロットのひとりで、カミーユのライバルとして描かれている。

 グリプス戦役においてジェリドは、多くのモビルスーツ(MS)を乗り継いでおり、その数は計7機にも及ぶ。そこで今回はジェリドが搭乗したティターンズの機体と、その戦いぶりを振り返っていきたい。

■ジェリドとカミーユ、長い戦いの幕開け!

 まず最初にジェリドが搭乗したのは、“黒いガンダム”こと「ガンダムMkーII」。前作の主人公「アムロ・レイ」が搭乗して伝説を残した「RX-78ー2 ガンダム」の後継機として開発され、ティターンズの正統性を象徴する機体として生まれた。ある意味、政治色の強い機体でもある。

『Zガンダム』の第1話で、ガンダムMkーIIのテストパイロットを務めていたジェリドは、墜落事故を起こしてしまう。その混乱のなか、カミーユがガンダムMk-IIを奪取するところから物語は動き出していく。

 Mk-IIを奪われたジェリドが、追撃時に搭乗したのが「ハイザック」だ。ジオン軍の「ザクII」と連邦軍の「ジム」の技術のハイブリット機であり、性能面よりコストを重視して開発されたため、ジェネレーターの出力不足などの問題も抱える。

 第3話でティターンズの総司令官であるバスク・オムが、カミーユの母を人質にとってガンダムMk-IIを取り戻そうと画策。そのときカミーユの母が入ったカプセルを、そうとは知らずに攻撃してしまったのがジェリドのハイザックだった。

■師と友の喪失

 次にジェリドが搭乗したのが「ガルバルディβ」だ。ジオン軍が開発した「ゲルググ」に「ギャン」の格闘戦能力を備えるべく開発された「ガルバルディα」を、連邦軍が接収。それに近代化改修を施した機体がこのガルバルディβである。

 ジェリドが師と仰ぐ連邦軍のエース「ライラ・ミラ・ライラ」がガルバルディβでカミーユと交戦し、敗北。ライラの死を知ったジェリドはカミーユへの復讐を誓い、同じガルバルディβで出撃すると、カミーユのガンダムMk-IIと激闘を繰り広げる。ジェリドはガンダムMk-IIを撃破寸前まで追い詰めたが、惜しくも撤退を余儀なくされた。

 4番目にジェリドが搭乗したMS「マラサイ」は、ハイザックの発展型として開発され、欠点だったジェネレーターの出力不足が改善。MSに人体骨格のようなフレームを用いた「ムーバブルフレーム」が導入されている。さらにはZガンダムと同じ装甲材「ガンダリウム合金」まで採用され、高性能機体となっている。

 劇中ジェリドは、同期のパイロット「カクリコン・カクーラー」とのコンビネーションでカミーユを追い込むが、大気圏突入中の戦闘にてカクリコンの機体が燃え尽きてしまう。師匠に続き、同期の戦友まで失ったジェリドは、カミーユへの憎しみをさらに深めるのだった。

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