■強さは、若き白ひげ級? 「エドワード・ウィーブル」

 強さに関して、以前から注目の的になっているのが、元王下七武海のエドワード・ウィーブルだ。

 母親であるミス・バッキンとともに行動し、彼女から「白ひげの実の息子」だと吹き込まれ、それを信じている。その話の真偽はともかく、頭はそれほど良くないことから、本当に強いのか疑問視されてきた人物である。

 だが、王下七武海になる前の懸賞金は4億8000万ベリーと、ドフラミンゴやゲッコーモリアをしのぐ金額であり、さらに海軍大将の黄猿をして「奴は海賊として… 圧倒的に強い…!!!」「まるで本当に白ひげの若い頃の様に…」と評したほど。

 詳細な戦闘描写はいまだにないが、ひとたび戦闘となれば町ひとつを吹き飛ばすほどのスケールで民間人にも多大な被害を及ぼすことから、王下七武海に名を連ねただけの実力を有しているのは確かなようだ。

 また、劇場版の第12作目『ONE PIECE FILM Z』には、元海軍大将ゼファーの教え子を殺害し、腕を切り落とした海賊が王下七武海へ加入したという話があり、加入時期などを考慮するとウィーブルが当事者である可能性が高い。

 ふたを開けてみれば、不細工な容姿と残念な頭、幼稚な言動などから単行本第83巻のSBSにて「いくら白ひげの息子だからと言って、ウィーブルはないだろ!!」と本当に白ひげの息子なのか疑う読者も。それに対し尾田氏は「キミの意見、僕の思うツボです」と意味深な回答をしている。

 加えて、2017年8月に開催された「偉大なる座談会グランド・トークショー」にて、ウィーブルは尾田氏から「“イケメン出しますよ!”って予告されていたキャラ」だと当時の担当編集が明かしている。

 実力も出自も未確定なキャラだが、強そうに見えないのが尾田氏の狙いだとすれば、今後評価が一変する可能性もありそうだ。


 作品は最終章へと突入し、四皇や海軍大将、さらには五老星といった大物たちとの戦闘が描かれているが、いまだ能力が未知数なキャラも存在する。もしかすると、こうしたキャラのなかに今後の展開のキーパーソンが隠れているのかもしれない。

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