『勇気爆発バーンブレイバーン』に『ダンダダン』も…2024年話題になった「1話目がインパクト大だった」アニメを振り返るの画像
©龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

 今年も残り僅かだ。ありがたいことに、2024年も多くの新作アニメが放送された。人気漫画のアニメ化など期待を上回る素晴らしい作品が誕生したのはもちろん、『ドラゴンボールDAIMA』や『キン肉マン』、『らんま1/2』などの名作たちもアニメ化され、見応えのある作品が多かったことが印象深い。

 そこでこの記事では、2024年を代表する「第1話目がインパクト大だった」アニメを紹介したい。印象的なシーンとともに、その魅力を振り返っていこう。

■SFミリタリー作品から一転!? 『勇気爆発バーンブレイバーン』

 まずは、2024年1月からの“冬アニメ”、CygamesPictures初の完全オリジナル作品『勇気爆発バーンブレイバーン』を紹介しよう。

 第1話「待たせたな、イサミ!」では、人型装甲兵器“ティタノストライド”を用いた日米の訓練シーン、さらにはそれに乗る兵士たちの交流が描かれるなか、突如宇宙からの侵略者が現れる。

 人類が保有する通常兵器、さらには自慢のティタノストライドでも太刀打ちできず、世界がなすすべなく蹂躙される。序盤こそ映画『インディペンデンス・デイ』や『バトルシップ』のような世界観のSFミリタリー作品だと思わせるスタートだった。

 しかしその人類のピンチに現れたのが、“ブレイバーン”と名乗るロボットだ。「勇者シリーズ」を彷彿とさせるようなスーパーロボットのブレイバーンは「待たせたな、イサミ!助けに来たぞ」と、本作の主人公の自衛隊員イサミ・アオに語りかけると、そのまま彼を自身に乗せ侵略者たちに立ち向かい、激しいバトルを繰り広げるのだ。

 いきなりの急展開……そして、バックグラウンドで流れる主題歌『ババーンと推参!バーンブレイバーン』と相まって、テンションがブチ上がるシーンとなった。

 ちなみに、この超展開のためにブレイバーンの声を担当した鈴村健一さんの存在は、この第1話放送までいっさい秘匿されていた。

 その後本作は、ロボットと人間のボーイズラブ、侵略者側のロボットの中にいた謎の美少女の登場、さらには衝撃的なブレイバーンの正体など、怒涛の展開が続いていくこととなる。

■リアルな鹿のCGに耳に残る主題歌『しかのこのこのここしたんたん』

 2024年7月からの“夏アニメ”では、WIT STUDIO制作の『しかのこのこのここしたんたん』も衝撃的な第1話だった。

 おしおしおさんによる本作は、2019年『少年マガジンエッジ』(講談社)にて連載がはじまり、その後『マガジンポケット』(講談社)に移籍。現在も連載中の人気作品である。

 アニメ第1話「ガール・ミーツ・シカ」では、東京都日野市の高校を舞台に、頭に鹿の角の生えた謎の少女・鹿乃子のこと、主人公であり元不良の女子高生・虎視虎子が出会い、謎の部活“シカ部”が設立される。テンポの良い笑い、超リアルな鹿のCGなど、第1話目から本作独特のガールズコメディが展開された。

 また本作は、OPテーマ『シカ色デイズ』がSNSを中心に話題となった。アニメ放送に先駆け、虎子が「シカ色デイズ」のイントロに合わせて踊る1時間耐久動画がYoutube、Tiktokで公開されると数百万の再生回数を記録。第1話で放送されたOP映像もかなり中毒性のあるもので、こちらも大バズりした。

 そして本アニメ最終回は、各地の“鹿”モチーフのゆるキャラと争い、最終的には鹿キャラの大御所「せんとくん」も登場するというハチャメチャなものとなっており、インパクト大な第1話から始まった『しかのこのこのここしたんたん』は、最後の最後までユニークな内容のまま駆け抜けていった。

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