武装色、見聞色に「覇王色の覇気」も…『ワンピース』初期離脱組は知らない「悪魔の実」どころじゃない“恐ろしい力”の画像
DVD「ONE PIECE Log Collection “HIYORI"」(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 尾田栄一郎氏が描く海洋冒険漫画『ONE PIECE(ワンピース)』。さまざまな強敵がひしめく世界のなかで、重要なアイテムとして知られているのが「悪魔の実」だ。

 一口食べるだけで超人的な力を得られる悪魔の実だが、のちに「覇気」と呼ばれる概念が明らかになったことで評価が一変する。この覇気の力を鍛錬して昇華させれば、悪魔の実の能力者たちにも対抗できることが判明したのである。

 覇気が本格的に掘り下げられたのは、いわゆる「2年後の世界」のことで、物語序盤で読むのをやめた人は存在すら知らない可能性もある。

 そこで今回は、現在のトレンドになっている覇気の有用性について解説していこう。

■特徴が異なる3種類の覇気の力

 現在のところ作中に登場する覇気は3種類の色に分けられ、「武装色」「見聞色」、そして「覇王色」の3つがある。

「武装色」は、自らの体に見えない鎧をまとうように扱う覇気のこと。この技術を活用できれば、自身の体の一部、または全身を本物の鎧のように硬化させられ、防御と攻撃の双方に活かせる。

 しかも、武装色の覇気をまとえば、流動する体を持つ「自然(ロギア)系」の能力者の体も実体としてとらえることができ、攻撃を見舞うことも可能だ。

 本作で「覇気使い」と呼ばれている者は、たいていが武装色の覇気を習得しており、海軍本部では中将昇格の際に覇気の習得が必須とされている。

 続いて「見聞色」は、相手の気配や感情をより強く察したり、生物の心の声を聞くといった効果を持つ覇気だ。戦闘においては相手の気配や感情、覇気の動きを読み取ることで、次に繰り出す攻撃を予測したり、状況を察知したりもできるという。

 熟練した使い手になると、視覚では捉えきれないほどの速さの動きにも対応可能となり、さらに研ぎ澄ませば「少し先の未来」まで予知できるほどだ。

 そして、この武装色と見聞色のふたつは、全世界の人々に宿っている力とされている。

 最後に「覇王色の覇気」だけは特別で、数百万人にひとりしか素質を持たない。この覇気を有する者は「王の資質」を持つともいわれていた。

 覇王色は、威圧感や殺気などを周囲に発することが可能で、圧倒的な力量差のある相手なら、この覇気を受けただけで失神させられる。

 また、覇王色の覇気を持つ者同士が激突することを、作中では「覇王色の衝突」と表現されていた。「バリバリ」という効果音で表現され、周囲の者を気絶させ、雲すら吹き飛ばすほどの衝撃が発生する。

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