さまざまなドラマや映画に出演し、存在感を放つ俳優・北村匠海さん。近年、漫画実写化作品への出演も多く、高い再現度のみならず、体当たりの熱い演技が話題となっている。
近年では映画『東京リベンジャーズ』(原作:和久井健さん)シリーズや実写ドラマ『幽☆遊☆白書』(原作:冨樫義博さん)などで主演をつとめ、漫画のヒーローさながらの活躍を見せた。
来年放送予定の朝ドラ『あんぱん』では、今田美桜さんが演じるヒロインの夫で、漫画家・やなせたかしさんをモデルにした柳井嵩役に抜擢されたことも発表されており、今や日本を背負う若手俳優の一人として頭角を現している。
そこで今回は、北村さんがこれまで出演してきた漫画実写化作品たちを振り返っていこう。
■豪華すぎる生徒役たちが話題に!『鈴木先生』
2011年に放送された学園ドラマ『鈴木先生』は、武富健治さん原作の漫画を実写化した作品だ。主演に長谷川博己さんを迎え、生徒役にも豪華なキャストが起用されている。
長谷川さんが演じる鈴木先生の一癖あるキャラクターもあって、一筋縄ではいかないストーリーが繰り広げられた本作は、映画化も果たすほど人気となった。
そんな本作で、北村さんは生徒の一人である出水正を演じた。出水は優等生キャラとして登場し、クラスのマドンナでもある小川蘇美(演:土屋太鳳さん)に好意を抱く男子生徒の一人だ。そして、映画版では重要なキーパーソンでもある。
当時12歳だった北村さんだが、のちのインタビューで「『鈴木先生』で育った」と、この作品への出演が役者として大きな転機となったことを明かしている。また、共演者の土屋さんや松岡茉優さん、三浦透子さんといった第一線で活躍する俳優たちと「また共演したい」という気持ちで頑張ってきたと熱い想いを吐露したことも。
そして今年の4月放送のドラマ『アンチヒーロー』で、13年越しに再び長谷川さんと共演を果たした北村さん。『鈴木先生』では“生徒と教師”だった2人が、今度は弁護士事務所の“同僚”という関係で登場している。
当時『鈴木先生』を見ていたファンからは「胸熱すぎる!」と喜びの声もあがっていたが、再会の喜びはひとしおだったことだろう。
■可愛すぎる忍者姿にキュン!『忍たま乱太郎』
同じく2011年に公開された映画『忍たま乱太郎』は、尼子騒兵衛さんの漫画『落第忍者乱太郎』を原作とした実写化作品だ。テレビアニメも1993年から放送が続く長寿作品で、世代を問わず愛されている作品である。
実写映画では、『無限の住人』(原作:沙村広明さん)や『土竜の唄』(原作:高橋のぼるさん)など、漫画の実写化作品を多く手がける三池崇史さんがメガホンを取った。
主演は人気子役の加藤清史郎さん、そのほか可愛らしい子役たちが忍者のたまごとして奮闘している本作において、北村さんは忍術学園の四年生である田村三木ヱ門役で登場。
三木ヱ門は「忍術学園のアイドル」を自負し、過激な武器を愛するキャラクターだ。そのキャラ像の通り、北村さんは“武器オタク”なキャラクターを見事に演じていた。
原作でも人気のあるキャラクターとあって注目度は高かったが、明るい髪色をポニーテールのように一つに結った三木ヱ門に扮する北村さんは可愛らしく、強い印象を残した。当時から整った顔立ちが目を引く存在であったが、北村さんの子役時代の貴重な姿を見ることができる作品となっている。