■ウソップがいなければ一味全滅だった? ペローナ
クザンもマゼランも作中屈指の実力者だが、そこまで強くないキャラがルフィを追い詰めた例がある。それが、スリラーバーク海賊団の幹部“ゴーストプリンセス”、ペローナだ。
ペローナの恐ろしさは、“ホロホロの実”の能力が生み出した幽霊による「ネガティブ・ホロウ」にある。ネガティブ・ホロウに体を通り抜けられた人間はもれなくネガティブな気分になり、うずくまって動けなくなるのだ。発言もネガティブになり「生まれてきてすいません………」と、ひたすら落ちこみまくる。
ギャグのような能力だが、相手を問答無用で行動不能に追いこめると言い換えれば、その脅威がわかるだろう。
常にポジティブ思考なルフィも、ペローナには無力だった。「スリラーバーク編」でルフィは3度ネガティブ・ホロウを受け、ことごとくネガティブな気分にさせられている。「生まれ変われるならボウフラになりたい…」とまで言っており、未来の海賊王もこれでは形なしだ。
最終的にペローナはウソップの策略により倒され、ネガティブ・ホロウの脅威は幕を閉じる。もしウソップがいなければ、麦わらの一味はネガティブな気持ちのまま全滅していたかもしれない。いやな最終回だ……。
今回紹介してきたキャラに対し、ルフィはリベンジを果たせていない。クザンは現在「黒ひげ海賊団」にいるので将来激突する可能性は高く、マゼランも世界政府の人間である以上ぶつかる未来は十分ありうる。
はたしてルフィが負けっぱなしの汚名を返上するのか、今後が楽しみだ。ペローナは……まぁ別にいいのではないだろうか。