『ふしぎの海のナディア』グラタンに『GEAR戦士電童』ワルキューレも…『スーパーロボット大戦』シリーズで原作以上の大活躍を見せた「意外すぎるメカ」の画像
『ふしぎの海のナディア』が参戦したPSVita版『スーパーロボット大戦X』(バンダイナムコエンターテインメント)

 古今東西の人気作品を代表するロボットたちが、一堂に会する人気シミュレーションRPG『スーパーロボット大戦(以下、スパロボ)』シリーズ。2021年にはシリーズ30周年記念作品である『スーパーロボット大戦30』(バンダイナムコエンターテインメント)が発売され、その後の新作を心待ちにしているファンも多いことだろう。

 参戦作品の主人公やメイン機体は、基本的に強力で使いやすいものが多いが、なかには隠れた強パイロットや強機体も存在する。

 そこで今回は『スパロボ』シリーズの中で、原作からは考えられないほど大活躍をした意外なメカを振り返っていきたい。

■3人乗り戦車が大暴れ! 戦闘、修理、補給の3役をこなす

 最初に紹介するのは、『ふしぎの海のナディア』に登場する万能戦車「グラタン」。『スパロボ』シリーズでは『スーパーロボット大戦X』(2018年発売)に参戦した。

 グラタンは武装がショボいかわりに修理装置を持っている、スパロボでは王道のサポートメカ。正直言って、このタイプの機体は弱いことが多かった。

 しかし、「パイロットが3人、修理ユニット、Sサイズ」という点が気になって実際に使ってみると、原作からは考えられないほど超優秀な機体に大化け。改造を進めて得られるカスタムボーナスで補給機能まで搭載されるため、修理と補給が行える唯一無二の機体となる。

 さらに、強化パーツを3つ装備できるので、「運動性」や「地形」を補強することで生存率を底上げ可能。ひ弱な火力は「エクストラアームズ(攻撃力が一番高い武器の攻撃力を5500に固定できる)」で補強できた。

 原作ではコミカル担当だったグラタンが、『スパロボ』では忙しそうに前線を駆け回る! アニメのグラタンがここまで優秀だったら、もう少し違ったストーリー展開になっていたかもしれない!?

■鉄壁すぎて衝撃! スーパー系よりも硬いガンダム

『新機動戦記ガンダムW』に登場する「ガンダムサンドロック改」も、なかなかおもしろい活躍を見せてくれる機体だ。原作と同様、ガンダムサンドロック改はほかのガンダムよりも硬い装甲がウリ。

 しかし『スパロボ』で普通に使う場合は、「火力は中途半端、回避も少し苦手、他のガンダムより装甲は硬いが大差ないレベル」と使いどころが難しく、ちょっぴり残念な機体だ。

 ただし、しっかりと手を加えると大化けする。『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』(2012年発売)では、装甲をフル改造し、カスタムボーナスを獲得するとマジンガーZやビッグオーをもしのぐ装甲値となる。

 運動性も改造するとそこそこ回避できるうえに、被弾しても大したことはない。さらに、剣と盾を持っているので「切り払い」や「シールド防御」も発動するため、生存力では他の追随を許さない。

 カスタムボーナスで補給機能が付くので、最前線で敵の攻撃を食らいながら味方機の補給を行うという、補給部隊らしからぬ運用もできてしまう。

 またグラタンと同様に、強化パーツスロットが3つもあるのでカスタマイズ性も高い。空を飛べるようにしたり、バリアを搭載したりすると、最強の一角と呼べるほどの機体になる。

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