フリーザが理想?悟空やクリリンも…『ドラゴンボール』で「上司になってほしいキャラ」は誰かの画像
『ドラゴンボールZ』 復活の「F」 [DVD](TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)) ©バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 鳥山明さんによる『ドラゴンボール』(集英社)は、2024年10月11日から完全新作アニメ『ドラゴンボールDAIMA』の放送が開始された。連載が終了してから29年経っても未だに新作が出るのは、ファンとしても嬉しいことである。

『ドラゴンボール』は、敵味方の軍勢に別れてバトルを繰り広げるのが魅力のひとつだ。そこにはチームとしてのまとまりも重要になってくるが、司令塔になる者、勝手に動く者、意見に従う者……というように、メンバーによって動きは様々だ。

 もし、そんなキャラたちが自分の上司や同僚だったら……作品を読みながらそんな風に考えてみるのも面白いだろう。そこで今回は、『ドラゴンボール』で理想の上司になってくれそうなキャラを紹介したい。

■意外と理想の上司?部下に対する接し方が素晴らしかったフリーザ

 まず最初に理想の上司として挙げたいのがフリーザだ。フリーザについてはファンの間でいろんな解釈がされているが、彼は敵の中で一番理想の上司と言われることも少なくない。

 その理由のひとつが、終始冷静な対応ができているからだ。フリーザは部下の失態に対して感情をあらわにすることはない。ザーボンがベジータの生死の確認をきちんとしなかった際にも、頭ごなしに怒るのではなく問題点を指摘するに留めたうえ、ミスをリカバリーする機会まで与えていた。

 さらに、部下がしっかりと仕事をした時には褒めている。ギニューがフリーザの望み通りにドラゴンボールを集めると、呼び寄せたかいがあると言ってべた褒めだ。これにはギニューもフリーザに尽くせた喜びを感じていた。

 他にも強いからといってすべてを部下任せにしないところも素晴らしい。生き残ったナメック星人にドラゴンボールの使い方を吐かせる際には、自らが動くと言っていた。それも、自分がナメック星人の扱いに慣れているという理由からだ。

 フリーザはいろんな形で部下に対する接し方を見せてくれたので、学ぶべきところが多くあると思った。

■思わずついていきたくなる魅力を持った悟空

 次は本作の主人公である悟空を見ていこう。悟空の性格はとてもわかりやすい。純粋で嘘をつけず、まっすぐに突っ走る。

 もしこのような性格の人が上司だとしたら……部下としては、どんな相手にも怯まず正面から戦ってくれる彼はかなり頼りになるはずだ。それにあっけらかんとした悟空は、空気も読まずに言いたいことをはっきりと言い、かつ周りが気まずくなることもなさそうだ。みんなが言えず困っていることをずばっと言うなどして、働きやすい環境を作ってくれるかもしれない。

 さらに、悟空は常に現状に甘んじず上を見ており、勝負に勝っても負けてもそのスタイルを変えない。そんな向上心や努力が誰よりも長けているので、これも仕事に活かされそうだ。

 しかし、悟空は自身がどうやったら楽しめるかを考えて行動しているところがある。そのため、周りを見ないで突っ走りすぎてしまうかもしれない……。

 それでも、全力で目の前の壁に立ち向かう姿に惹かれる人も多いだろう。勝手に動きがちなのに不思議と周りを惹きつける求心力は、さすが人気作品の主人公といったところだ。

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