「海賊王に近いのは誰?」ルフィ、シャンクス、ティーチ、バギー『ONE PIECE』四皇の戦力を比較・考察したら接戦すぎた件の画像
『ONE PIECE』エピソード オブ ルフィ ~ハンドアイランドの冒険~ [DVD](エイベックス・ピクチャーズ)

 最終章に突入して久しい、尾田栄一郎氏が描く『ONE PIECE』(集英社)。“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”争奪レースも佳境であり、有力候補は“四皇”と呼ばれる大海賊たちに絞られたと見ておおむね間違いないだろう。

 そこで俄然気になるのが、四皇それぞれの戦力とその差だ。海賊の力とは船長本人の戦闘力だけではない。クルーの実力や組織力も含めた総合力ではどの海賊団がもっとも強く、海賊王にふさわしいのだろうか?

 今回は、組織としての四皇をチェックし、その戦力を見ていこう(2024年10月時点)。

■「仲間は10人はほしい」がもはや懐かしい「麦わらの一味」

 まずは、我らが主人公モンキー・D・ルフィ率いる「麦わらの一味」から。

 特筆すべきはなんといっても最高幹部メンバーの実力の高さだ。世界政府が恐れるニカの力を駆使する大船長ルフィを筆頭に、ゾロ、ジンベエ、サンジの懸賞金10億超えの武闘派トリオが脇を固める。他メンバーも加え、10人で約88億の懸賞金はすさまじい。

 ルフィ非公認ながら「麦わら大船団」を名乗って味方する海賊団も粒ぞろいだ。キャベンディッシュの「美しき海賊団」、バルトロメオの「バルトクラブ」ら7団体が傘下として一味に加わっており、その数なんと5600人以上。

 麦わらの一味がナワバリとしている魚人島やワノ国も戦力と計算すれば、かなりの大組織といえるだろう。さらに2つのナワバリに隠された“古代兵器”の存在も無視できない。ルフィは自ら使おうとはしないだろうが、真相を知る敵対勢力からすれば脅威に見えるはずだ。

 ルフィは船出の際「仲間は10人はほしい」と言っていた。その頃から考えると、ずいぶん遠くまで冒険してきたものだと少し感慨深くなってしてしまう。

■傘下は弱いと明言! しかしトップが強すぎる「赤髪海賊団」

 次は、ルフィの超えるべき目標“赤髪”のシャンクスが大頭を務める「赤髪海賊団」だ。作中では「最もバランスのいい鉄壁の海賊団」と評されており、6年前から変わらず四皇の座を守り続けている。

 長らく戦力が不確かだったが、第1079話でついにその一端が明かされた。“最悪の世代”ユースタス・キッドとの抗争において赤髪海賊団の傘下が登場したが、なんとシャンクスが「ウチの傘下は弱いで有名」と明言。傘下の海賊たちも「赤髪の威光で生きていられる」と陽気に語っており、その意外な組織構成に驚いた読者も多い。

 では、赤髪海賊団は組織として弱いのか? もちろんそんなことはない。シャンクスは海賊王ゴールド・ロジャーの技“神避”でキッドを一蹴し、副船長のベン・ベックマンはマリンフォード頂上戦争で海軍大将・黄猿の動きを止めてみせた。仮に傘下が弱くとも、中核を担うクルーたちが化物ぞろいなのだ。

 傘下が弱くて有名なのに「鉄壁」と称されている事実も、幹部メンバーの突出した実力を示している。四皇最古参は伊達ではないのだ。

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