意外と記憶にない…?『ドラゴンボール』孫悟空たちは「かめはめ波」で何人の敵を倒したのか?の画像
『ドラゴンボール改』人造人間・セル編 第14巻 (Happinet(SB)(D)) ©バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 鳥山明さんによる『ドラゴンボール』は、2024年10月11日から完全新作アニメ『ドラゴンボールDAIMA』が放送され、ますます話題になっている。

 本作は1995年の連載終了から29年も経っているのに、未だに熱が冷めることがない人気作品だ。そして、作中に出てくる「かめはめ波」は世界中で『ドラゴンボール』好きの合言葉のようなものになっている。

 そんなかめはめ波は必殺技の代名詞のようなものだが、意外にもそれほど多くの敵を倒していないのをご存知だろうか。「え、そんなわけがない!」と驚いてしまうかもしれないが、実はほとんどのケースでは決め手に欠ける結果になっているのだ……。

 そこで今回は、かめはめ波で確実に敵を倒したレアなシーンを振り返っていきたい。

■丸焼きにされてしまった大ダコ

 まずは悟空がかめはめ波を覚えて間もない頃の戦闘シーンから。悟空は初参加の天下一武道会後にドラゴンボールを探す旅に出かけ、レッドリボン軍と戦うことになる。

 道中でブルマやクリリンと合流し、ドラゴンボールのある海中の秘密基地へとたどりつくのだが、そこでは多くの罠やロボットが行く手を塞いできた。

 しかもブルー将軍まで戦いに参加してきたので、悟空たちは絶体絶命の状況となる。そんな中、悟空がブルマやクリリンとはぐれて出会ったのが大ダコだ。

 数十メートルはありそうな大ダコは、悟空を食料にしてやろうと触手で掴むと、壁にぶつけて弱らせる。そのままタコの餌食になってしまいそうに思われたが、そこで悟空は「ねえ…いいものあげようか………」などと言い始める。そして次の瞬間、渾身のかめはめ波を放って大ダコを丸焼きにしてしまった。

 その後、悟空はこんがり焼けた大ダコを食べて体力を回復させる。食料にしようとした相手である悟空に逆に食べられてしまった大ダコ、ちょっと可哀想だ……。

 悟空はレッドリボン軍との戦いでは、メタリック軍曹と戦ったときにもかめはめ波を放っていた。その時は首を吹き飛ばしていたので、かめはめ波で倒せたと思っている人も多いかもしれない。

 しかし、メタリック軍曹はその後少しだけ動いて、電池切れで動かなくなってしまった。そのため、かめはめ波で倒したかというと微妙なところである。

■かめはめ波に消し飛ばされたタンバリン

 次は、ピッコロ大魔王編でのタンバリンとの戦闘シーンだ。タンバリンは、魔族という得体の知れない種族として登場したのでかなり不気味だった。

 悟空が天津飯に敗れ、準優勝となった2度目の天下一武道会の終了後、クリリンがタンバリンに殺されてしまう。それを知った悟空は筋斗雲を使い、すぐにタンバリンの後を追いかけた。

 すぐに追いついた悟空だったが、天津飯との激闘後だったのでまともに戦える状態ではない。そのせいで、タンバリンの攻撃をまともに食らって気絶してしまう。

 その後悟空は目覚めると、ヤジロベーが焼いた巨大魚を盗み食いし、体力を回復。すぐに戦える状態となった。先ほどの大ダコの件といい、悟空はお腹いっぱい食べるとすぐさまダメージまでも回復してしまうから、ビックリである……。

 それからタンバリンは、ピッコロ大魔王の命令を受けて再び悟空のいる場所へ戻ってくる。悟空はリベンジの機会を得ることになったのだ。

 再び悟空と顔を合わせたタンバリンは、悟空などすぐに殺せると思い込んでいた。しかし、万全の状態となった悟空はタンバリンを圧倒する。

 そのあまりの強さに驚いたタンバリンは、とっさに空中へと逃げ去った。それを見た悟空は、如意棒を伸ばして空中に飛び上がり、かめはめ波をタンバリンに放って消滅させてしまう。

 タンバリンを食べようとしていた(!)ヤジロベーは消し去ったことに対して怒っていたが、かめはめ波の威力のスゴさがよくわかるシーンだった。

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