■悟空VSベジータの「あのアングル」も! ファン大歓喜の圧倒的な作画

 Xの世界トレンドランキング1位にもなった同作だが、注目だったのは最新版にアップデートされた作画と演出だろう。ゴマーとデゲスが見つめるモニターにはZ編の映像が流れるが、これまでの『GT』や『超』では放送当時の映像をそのまま流すパターンが多かったのに対し、『DAIMA』ではそれら懐かしのシーンが、現代の作画、演出、アングルで表現されていた。

 魔人ベジータが暴れた天下一武道会の様子や、ベジットの「よっしゃー!!!」、ブウを相手に孫悟空がクライマックスで放った「またな」の元気玉のシーンなど、生まれ変わった懐かしの名シーンを見て、Xでは「ラストバトルを最新の作画で描いてくれてありがとう…」「1話から圧巻の作画でございます」とファンからのコメントも目立った。

 また、魔人ブウ編がひと段落したZ戦士たちが映し出された後、悟空とベジータの修行シーンが始まる。2018年に公開された『ドラゴンボール超 ブロリー』を彷彿させる圧巻の作画で2人の対決が描かれ、ギャリック砲VSかめはめ波の演出では悟空が後ろにのけぞる“あのアングル”も見られるなど、「わかる人にはわかる」が随所に散りばめられる展開に。

 また、孫悟空の声をこれまで同様に野沢雅子さんが務めているのはファンには嬉しいポイントだろう。10月25日で88歳の誕生日を迎える野沢さんだが、「かめはめ波」を含めて第1話から圧倒的迫力のバトル声を披露しており、その力強いシーンにファンからも感動の声が多数。ピッコロ役の声優・古川登志夫さんもXで「マコさん、す、凄すぎる!流石、普段から『夜中の2時に目覚めてもすぐにかめはめ波が撃てるわよ!』とおっしゃっているマコさん、伊達じゃない」と反応していた。

■ナメック星人のルーツ? 闇落ち界王神? 多くの謎が残される1話

 もちろん、作画以外のストーリー面でも注目だ。1話ではZ編で登場しなかった新たなナメック星人・ネバが登場したが、これまで謎が多かったナメック星人のルーツが、ダーブラ、ゴマー、デゲスと同じく「大魔界」にあることが示唆される。ネバは7つのドラゴンボールを瞬時に集める能力を持ち、通常願いを叶えて数か月待たないと神龍を呼び出せない縛りをやすやすと突破するなど、その能力は計りしれない。

 また新キャラクターであるデゲスは、Z編でもおなじみの東の界王神・シンの弟で、ビジュアルは彼と酷似しているが、2人はまったく違うタイプ。界王は界芯星という星にある巨大な界樹の木の実から「芯人」として生まれ、まれに悪の心を持った「不良芯人」がいることが鳥山さんによって設定集に書かれており、それらの要素が今後の物語に関係してくる可能性もあるかもしれない。

 ナメック星人と魔界の関係は? デゲスはなぜ魔界にいるのか? ダーブラの父が持っていたという「魔のサードアイ」とは何か? ……などなど、30分という時間の中で、ストーリー面でも気になる要素がてんこ盛りの初回放送となった。

 第1話最後で悟空やベジータたちは、ゴマー&デゲスの「インボウ」により、幼い子どもの姿にされてしまった。鳥山明さんの遺作にもなった『ドラゴンボールDAIMA』。ロケットスタートとなった本作から、今後も目が離せない。

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