『劇場版「進撃の巨人」完結編THE LAST ATTACK』が、11月8日に公開される。劇場の大型スクリーンに映し出される巨人たちは、さらに迫力満点だろう。
先に放送されたテレビ版でも、ラムジーをはじめ世界中の人々が巨人に踏みつけられ焼かれ命を落としていくことになったが、本作は物語の特徴として登場人物の死というものは避けられない。そこで今回は、そんな『進撃の巨人』の中でも、自分だったら絶対ヤダと思う「あまりに悲惨すぎる最期」を紹介していく。
■信じていた仲間に裏切られ、絶望の中で死んだ「マルコ・ボット」
第104期訓練兵団卒業、エレン、ミカサ、アルミンたちと同期であるマルコ・ボット。彼の死は突然で、本当に悲惨なものだった。
アニメ第13話「原初的欲求~トロスト区攻防戦(9)~」、エレンが変身した巨人の活躍でトロスト区奪還に成功したのも束の間、マルコは右上半身が巨人に噛み千切られた無残な状態で発見される。マルコの死は視聴者にとっても本当に突然のことで、謎に包まれたものだった。
そしてアニメ第52話「光臨」、ベルトルトの回想シーンによってマルコの最期が明かされることとなる。
奪還作戦中、偶然ライナーとベルトルトの会話を耳にしてしまったマルコ。2人が壁外からきた侵入者であり、正体が巨人であるとマルコに疑惑を持たれてしまったため、発覚を恐れたライナーは彼を抑えつけた。あまりに突然のことに近くにいたアニに助けを求めるも、そのアニもライナー側の人間であると気づき言葉を失う。
そしてマルコは立体機動装置を奪われ、巨人が迫るなか、屋根の上に一人置き去りにされてしまう。信じていた仲間たちに裏切られ、巨人に食われていくマルコの絶望はどんなものだっただろう。
「まだ…ちゃんと…話し合っていないじゃないか〜!」という彼の最期の叫びが、あまりにもやるせなかった。
■戦う意思をも折られ四肢を割かれた「ミケ・ザカリアス」
リヴァイに次ぐ対巨人戦闘能力を持つ調査兵団No.2のミケ・ザカリアス。彼の最期も非常に悲惨なものだった。
アニメ第26話「獣の巨人」。ウォール・シーナ南区に待機中、突如現れた巨人の群れに襲われた調査兵団。コニーら他の隊員を逃がすため、ミケは一人囮となって巨人に向かっていく。
さすがリヴァイに次ぐ実力者であるミケだ。無垢の巨人を数体倒し十分時間を稼いだところで馬を呼び、離脱を試みる。しかし、ここから予想外の事態が起きる。
体毛に覆われた正体不明の獣の巨人がミケの馬を掴んだのだ。しかもその馬を投げつけられ、ミケは屋根から転げ落ち無垢の巨人に捕まり、噛みつかれて負傷してしまう。
無垢の巨人に囲まれ、そして獣の巨人の特異性に恐怖しつつも「人は戦うことを止めたとき初めて敗北する」という過去の自身の言葉を思い出し、もう一度自分を奮い立たせたミケ。
しかし次の瞬間、獣の巨人の号令により一斉に襲い掛かってきた巨人たちによって、ミケは凄絶な悲鳴をあげながら捕食されてしまう。
勇気をふり絞り再び戦うと決意をした瞬間、すぐにその決意を根こそぎ折られてしまった彼の絶望は計り知れない。そのグロテスクな捕食シーンとともに、本作屈指の悲惨すぎる最期となった。