■エランドール賞を受賞した常盤さん、矢田亜希子さんのデビュー作品としても注目
このドラマで常盤さんは、俳優として優れた素質と魅力がある人に送られるエランドール賞新人大賞を受賞している。
それまでも多くのドラマなどの作品に出演していたものの、ヒロイン役は少なく、影のある役も多かった常盤さん。しかし本作では明るく前向きなヒロインを演じ、手話とセリフを通して、このドラマの世界観を見事に作り上げた。そして、このドラマでブレイクを果たした常盤さんは、主演女優としてひっぱりだこの存在となり、“連ドラの女王”として活躍していくのである。
他にも、本作には当時「To Be Continued」のボーカルとしても活躍していた岡田浩暉さんが晃次のライバル役として登場しており、いい味を出していた。
また晃次の義理の妹・栞を演じたのが、本作がデビュー作となった矢田亜希子さんだ。当時の矢田さんはまだあどけなさの残る16歳。透明感のある女優として存在感を放っていたのが印象的だった。
そして忘れてはならないのが本作のテーマ曲、DREAMS COME TRUEの『LOVE LOVE LOVE』だ。ドラマにふさわしい優しい歌詞と歌声は多くの人の心を掴み、シングル売上は約250万枚というメガヒットを達成。一世を風靡した。
1995年はカラオケも流行っており、当時の女子が『LOVE LOVE LOVE』をうっとりしながら歌っていたのを思い出す。
冒頭で紹介した豊川さんと常盤さんの夫婦のCMを見た人からは、「懐かしい!」、「エモい!」といった感想がSNSに寄せられていた。2人の幸せそうな姿に『愛していると言ってくれ』の続きを見ているようで、嬉しい気持ちになった人も多いだろう。
恋愛ドラマの傑作とも言われた『愛していると言ってくれ』。豊川さんと常盤さんの名演技をもう一度堪能したい人は、ぜひ再視聴してみてほしい。