■もしもニール生存ルートだったら…？
続いては『機動戦士ガンダム００』から、ロックオン・ストラトスことニール・ディランディにまつわるｉｆルート。
ニールはアニメ１期終盤にアリー・アル・サーシェスとの戦闘で命を落とすことになる。２期ではその双子の弟であるライル・ディランディがロックオンの名を継ぎ、兄が乗るはずだった「ケルディムガンダム」でかたき討ちを成し遂げるのだが……。
ケルディムガンダムはニールが乗る前提で作られていたため、彼の得意とする狙撃を重視した武装となっている。それに対して、弟のライルは早撃ちの名手で、適性が大きく異なるのだ。
作中では、驚異的な適応力でケルディムガンダムを乗りこなし大活躍したライルだったが、もしもニールが死なず、そのままこの機体に乗っていたらどうだっただろうか？
１期で見せたニールの射撃の腕をもってすれば、ガンダムデュナメスよりパワーアップしたケルディムガンダムはもっと活躍するだろう……と思いきや、案外そうでもないかもしれない。
というのも、『機動戦士ガンダム００』の２期は敵軍に囲まれたりの乱戦が描かれる展開が多く、１期のように一方的に長距離から狙うシチュエーションが少なかったのではないか。実際に、スナイパーライフルが決まった場面も少ない。
また、ニールの意向でＧＮビームピストル下部にビームコーティングを施し、ある程度近接戦でもやりあえるようなチューンアップをしていたのだが、この強化はどちらかというと、早撃ちを得意とするライル向きだ。ピストルを軸にドカドカ中近距離から攻撃するのがライルの真骨頂。ニールがライルのようにアルケーガンダムと格闘できたのかは怪しいか。
結論、ニールは間違いなくケルディムの性能を引き出せるが、乱戦の多い終盤においては、結果的に弟のライルのほうが強みを活かせると見ていいだろう。
特に、ゴリゴリの近接機体アルケーガンダムに乗るサーシェスとのタイマンは、間違いなくライルだからさばけたと言える。ニールファンには申し訳ないが、戦局的にはパイロット交代は良い方向に動いたのかも……？
ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズなどではこうしたｉｆ展開に近いシナリオもあるため、「もし違う機体に乗っていたら」を妄想したガンダムファンは多いはず。あなたがついついしてしまうガンダムのｉｆ妄想は何だろうか？
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