■四皇との一騎打ちに敗北「“声”が消えた…」
ワノ国編にて描かれた、百獣海賊団の総督にして“四皇”の「百獣のカイドウ」との決戦は、記憶に新しいことだろう。
その初戦、酒に酔った状態のカイドウは、「ウオウオの実モデル“青龍”」の能力で、巨大な龍へと変身。一味が隠れていたおでん城跡へ“熱息(ボロブレス)”を放つと、怒り心頭のルフィが攻撃を開始する。いきなりギア4“バウンドマン”状態になるが、カイドウはなんと無傷。逆に“雷鳴八卦”を放ち、一撃でルフィを下した。
その後、意識を取り戻したルフィとの一騎討ちに突入。戦いの中でルフィは急成長を遂げていくが、結局カイドウがルフィを海に叩き落した。
肉を食い、再び回復したルフィはカイドウの子、ヤマトとバトンタッチするかたちで再戦。お互いの初撃は触れることなく、四皇同士が激突した際に現れる「天が割れる現象」を起こす。
双方、互角の戦いを繰り広げたが、ルフィとカイドウが互いに渾身の一撃同士を喰らわせようとした瞬間、CP-0のゲルニカが乱入。このせいで、カイドウの強烈な攻撃がルフィの体に直撃した。
カイドウの巨大な金棒「八斎戒」により大地に叩きつけられたルフィは、白目を剥いて横たわり、モモの助は「ルフィの“声”が…聞こえぬぞ…!?」と動揺。死んだようにしか見えなかったルフィの悲惨なやられ様に、ショックを受けた読者は多かったことだろう。
その後、ルフィの心臓は解放のドラムの音を刻みだし、悪魔の実「ゴムゴムの実」の能力が覚醒。それとともに復活したルフィは、カイドウと真の決着をつける戦いに臨んだ。
今回取り上げたシーン以外にも、インペルダウン編にてマゼランに毒漬けされたり、海軍大将“青キジ”に氷漬けにされたりと、ルフィが敗北した場面はいくつもあった。
「ゴムゴムの実」の真の力である「ヒトヒトの実 幻獣種モデル“ニカ”」の力を会得し、ますます強くなったルフィだが、読者が絶望するような危機的状況は今後訪れるのだろうか。