■ロジャー「おれ達は…早すぎたんだ」

 大海賊時代を到来させた男であるロジャーは、歴史上唯一世界一周を成し遂げた海賊団の船長である。彼は「偉大なる航路(グランドライン)」の最終地点であるラフテルに到達し、ジョイボーイが残したモノを知る。しかし、そこで何を知ったのかをロジャーたちが明かすことはなかった。96巻968話「おでんの帰還」でロジャーは「おれ達は…早すぎたんだ」と話し、ロジャー海賊団のメンバーは船長の死後も沈黙を守っている。

 ジョイボーイは何を残したのか、かつてあった巨大な王国とは何か……といったさまざまな謎を世界に明かすには、ロジャーの時代ではまだ早かったということかもしれない。そして、ルフィ達の生きる時代こそが、その真実を世界が知るべき時なのではないだろうか。なぜロジャーが「早すぎた」と思ったのか、その理由についても、ルフィ達がラフテルにたどり着いたときに明かされるだろう。 

 

 今回は、『ONE PIECE』に登場する今おさらいしたい「意味深セリフ」を紹介してきた。ここで取り上げたセリフは世界屈指の実力者たちが残した言葉ばかりだ。最終章でも重要になってくると考えられる覇気や聖地マリージョア、ひとつなぎの大秘宝などに関する重要な伏線の可能性が極めて高い。

 もちろんここで紹介したもの以外にも、気になるセリフは数多く登場する。どこに伏線が隠されているのか、そしてそれらがどう明かされていくのかに注目してみると、今後の展開をより楽しめるだろう。

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