■地上の破壊が目前! みんなの心を一つに…ゴメちゃんの最後の願いが叶い希望を見出した大魔王・バーン戦
ラストバトルとなった大魔王・バーンとの一戦では、多くの仲間が力尽き、佳境を迎えていた。ここでまだ戦えるのは、ダイとポップのみ。
バーンは地上のせん滅を図るため、バーンパレスから六星の形に柱を打ち込み、黒の核晶(コア)を仕込んでいた。これは魔界の究極兵器ともいえる代物で、1個でも爆発すれば大陸1つが消し飛んでしまうほどの威力を持つ。さらに残りが誘爆して6個すべてが爆発すれば、もはや地上の生物は消滅してしまうという。
絶望したダイやポップだったが、人間に味方する魔族のロン・ベルクによってヒャド系呪文で凍らせれば爆発を防げることを知る。6個の爆弾を5分以内に凍らせる必要があるかなりの難易度だったが、立ち直ったポップがダイを勇気づけ、さらにバーンの魔力で瞳の玉に封じ込まれた仲間たちも諦めずにバーンに攻撃を仕掛けていく。
“瞳が自力で動くなど絶対にありえない”と驚いたバーンが瞳を動かす意志の中心を探ると、それがレオナだと判明。しかし実は、本当は彼女の服に忍び込んでいたゴメちゃんの仕業だと知る。
“伝説の珍獣”とも言われるゴールデンメタルスライムのゴメちゃんは、実は「神の涙」と呼ばれる手にした者の願いを叶えるために神が遣わしたレアアイテムだ。脅威に感じたバーンはゴメちゃんを粉々に握りつぶす。するとゴメちゃんはダイの意識下に現れ、これまでの絆に感謝し彼の最後の願いを叶えようとするのだ。
ダイは全世界の人に自分たちの思いを伝えようとし、みんなの心を一つにしたいと願う。その願いをゴメちゃんは見事に叶え、黒の核晶を凍らせることに成功した。
これに希望を見出したダイは完全復活! 最終的にバーン相手に勝利する構図が開かれていった。ダイとゴメちゃんの出会いも含めて、涙なしには読めなかったシーンだ。
やはりこの漫画は面白い。ボスキャラ戦では何度も「もうダメか」とハラハラしてしまうが、そのたび仲間の絆や想いが窮地を救う展開が訪れ、毎回感動させられたものだ。
『ドラクエ3』のリメイク版が発売されるので、あらためて読み返してみたくなるものだ。