■どこまでも追いかけてくる不屈の強敵…『今際の国のアリス』谷田歩
２０１０年より『週刊少年サンデーＳ』『週刊少年サンデー』（小学館）で連載された麻生羽呂さんの『今際の国のアリス』は、謎の世界に巻き込まれた人々が命がけの“げぇむ”に挑戦する姿を描いていくサバイバル・サスペンス作品だ。
過酷なデスゲームの数々に翻弄される人間たちの奮闘はもちろん、彼らの出会いによって生まれる人間ドラマも見どころとなっている。
本作はその高い人気から２０２０年にＮｅｔｆｌｉｘで実写ドラマが配信されることとなったのだが、主人公・有栖良平役に山﨑賢人さん、ヒロイン・宇佐木柚葉役に土屋太鳳さんが抜擢されるなど、豪華なキャスト陣も話題を呼んだ。
そんな本作において、圧倒的な強さと存在感で有栖らを苦しめた敵役といえば、ドラマシーズン２にて姿を現した“シーラビ”こと稚羅日勲だろう。スキンヘッドと傷だらけの顔、白濁した左目という強烈なビジュアルが特徴で、戦闘能力もさることながら逃げても逃げても際限なく追ってくるその姿はなんとも不気味極まりない。
このシーラビをドラマ版で演じたのが谷田歩さんだ。谷田さんは『江〜姫たちの戦国〜』をはじめとした数々の大河ドラマにも出演しており、『燃えよ剣』、『森の中のレストラン』といった映画作品や特撮作品や舞台にも出演するなど、マルチな活躍を続けている。
そんな谷田さんが演じるシーラビは、どこか不気味なビジュアルも原作そのままに、相手を薙ぎ倒していく驚異的な強さ、決して倒れない強者としての迫力に満ち溢れており、視聴者にも強烈なインパクトを残した。
壮絶な銃撃戦はもちろん、重々しい肉体を振り乱しての格闘戦、有栖らの連携を相手にした複数戦など、壮絶なアクションと名演技で、多くの見どころを生み出した俳優といえるだろう。
主人公たちに立ちはだかる“敵役”は漫画作品に欠かせない存在だが、実写版では数々の俳優が忠実に、ときにより個性的にこの敵役たちを熱演している。よりリアルに躍動する実写版の敵役たちの活躍を、ぜひご自身の目で確かめてみてほしい。
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