■次なる重要地で待つ、ロジャー海賊団の幹部は誰だ?

 偉大なる航路の入口にはクロッカス、新世界の入口にはレイリーがいて、無事にルフィと出会い、縁を結んだ。

 もっとさかのぼれば、ルフィが海賊を志すきっかけ(海賊となる入口)という重要なポイントで出会ったのも、かつてロジャー海賊団の見習いだった「シャンクス」である。そう考えると、ルフィの冒険を後押しする存在として、ロジャーの遺志を継ぐ元クルーたちが現れたのは必然だったのかもしれない。

 そしてロジャー海賊団には、もうひとり「スコッパー・ギャバン」という重要人物が残されている。今のところギャバンが描かれたのは過去編のみで、クロッカスやレイリーに比べると出番は少なく、現在の消息は不明。人物像はよく分からないが、ロジャー海賊団の幹部だっただけに弱いはずはないだろう。

 ゴールド・ロジャーが「金」、シルバーズ・レイリーが「銀」、スコッパー・ギャバンが「コッパー=銅」だとすると、序列的にはロジャー海賊団の3番手にあたる人物なのかもしれない。

■扉絵に描かれた後ろ姿はギャバン?

 過去の扉絵シリーズ「世界の甲板から」で双子岬がフィーチャーされた際、クロッカスと酒を酌み交わす“何者か”の後ろ姿が描かれたことがある。ファンの間では「この人物こそギャバンではないか」という意見が目立った。

 それではギャバンが健在だとして、ルフィを待ち受けている場所はどこなのか? 

「偉大なる航路(グランドライン)」の入口、「新世界」の入口と続けば、次なる重要な地点は「ラフテル」の入口となる場所ではないかと予想がつく。

 これまで「記録指針(ログポース)」が最後に示す島「水先星(ロードスター)島」が本命だと考えられたが、麦わらの一味はこの島を通らずにラフテルに到達できる条件がそろっている。そのため、おそらく別の場所でルフィを待っている可能性が高いと筆者は考える。

 その有力候補が、ルフィたちの次なる目的地「エルバフ」だ。“太陽の神ニカ”が伝承されていることを踏まえても、エルバフにはさまざまな謎を紐解くカギが眠っているはず。いろんな意味で、ラフテルの入口となりうる重要地ではないだろうか。

 もしもギャバンがルフィと出会ったとき、彼がルフィに何を感じ、どのような言葉をかけるのか今から楽しみだ。

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