■もうひとつ、大穴が空いた場所といえば?
かつてルルシア王国があった場所には大きな穴が開き、「海の滝」を形成していた。その海の滝のシーンを見て、「ある場所」を思い出した人も多いのではないだろうか。それはウォーターセブン編、エ二エス・ロビー編に登場した「司法の島」エニエス・ロビーだ。
エニエス・ロビーは初登場時から海に巨大な穴が開いており、やはり円形に滝が形成されていた。中央にある小さな島はまるで浮いているようにも見え、実に不思議な地形をしていた。
この場所も到底人の手で作られたものとは思えず、ルルシア王国の跡地と似たような滝が形成されていたのも気になる。
それに加えてエ二エス・ロビーは1年中夜にならず、常に昼間であることから、「不夜島」と呼ばれていた。 大穴の存在も含めて、極めて異様な場所であるのは間違いない。
創設以来800年間、脱走者も侵入者も許さなかった鉄壁の施設「エニエス・ロビー」。800年というと、現在の世界政府が作られた時期と一致する。そうすると太古の昔に、ここで古代兵器が使われたのだろうか。
『ワンピース』の世界に描かれた「消滅した場所」は、いまだに多くの謎に包まれている。これらのすべてが「イム」に代表される世界政府上層部による仕業なのか、それともまったく別の要因で消えてしまったのかは、いずれ明らかになることだろう。