■多彩なジャンルで、いろいろな“おじさま”が楽しめる『ルパン三世カリオストロの城』

 最後に紹介するのは、これまた宮崎アニメでは高い人気を誇る『ルパン三世 カリオストロの城』。最初のゲーム化は1985年、PC−8801シリーズなどパソコン向けに発売された『ルパン三世 カリオストロの城』(ムービック / 東宝 )。主人公をルパン三世、次元、五ェ門、銭形の4人からひとりを選び、3Dダンジョンとなったカリオストロ城を探索するRPGです。

 1987年にはMSXでも『ルパン三世 カリオストロの城』(東宝)が発売されており、こちらは『悪魔城ドラキュラ』(コナミ)のようなアクションゲームです。

 そしてその10年後の1997年には、プレイステーションで『ルパン三世 カリオストロの城 −再会−』(アスミック)が発売。『カリオストロの城』の後日談を描いたアドベンチャーゲームですが、物語を進めていくと映画の設定やカット、ラフ画などが見られるようになり、ゲームでありながら設定資料集としての側面が強い作品となってます。

 ちなみに、1987年にナムコから発売されたファミコンソフト『ルパン三世 パンドラの遺産』も『カリオストロの城』の後日談的なストーリーのアクションゲームで、イベントシーンではクラリスのグラフィックも見られます。ファンなら押さえておくべきかもしれません。

 今回は、ゲームファンの間でもあまり知られていない、宮崎アニメ関連ゲームを振り返ってきました。その後、スタジオジブリ作品がゲームになることはありませんが、インタラクティブにジブリ世界を冒険するもの、VRで各作品を中から体験できるもの……などなど、「もしゲームで遊べたら」と考えると夢はふくらみます。皆さんならどんなジブリアニメのゲームを遊んでみたいですか?

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